【2012 International CES】
ソニーがソニエリの新社名を発表、Xperiaもソニーブランドで登場


 ソニーは、ラスベガスで開催されるCESの開幕前日にあたる9日(現地時間)に、プレスカンファレンスを開催。グループの新製品、新サービスなどと共に、100%出資の完全子会社化が予定されているソニー・エリクソンの社名を発表した。

 会見にはソニーの平井一夫副社長が登壇し、社名を「Sony Mobile Communications」とすることを明かした。ブランドとしては「Sony」を使用する形となる。なお、社名の変更時期は明言されておらず、日本でNTTドコモが発表した「Xperia NX」および「Xperia acro HD」については、ソニー・エリクソンの名称で販売される予定だ。


会見ではまずソニーのCEO、ハワード・ストリンガー氏が登壇し、ソフトウェアとハードウェアの連携を強化していく方針を語ったソニー・エリクソンの新社名を発表する、ソニーの副社長、平井一夫氏

 スマートフォンについては、グローバル向けの「Xperia S」と「Xperia ion」を発表した。Xperia Sは、NTTドコモが取り扱うXperia NXのグローバル版で、差分としてNFCを搭載している。Xperia ionは米国・AT&T専用のモデルとなり、LTEに対応した。

 どちらの機種も、1280×720のHDディスプレイを採用し、1.5GHzのデュアルコアプロセッサーや、12メガピクセルの裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R for mobile」を搭載している。DLNAやHDMIで家電と連 携できるといった機能も、両機種の特徴だ。ストレージの容量はSが32GB、ionが16GBとなる。会場には、Xperia SとXperia ionの実機が展示されていたので、写真で詳細を確認していきたい。なお、タッチ&トライが可能だったモデルには、ソニー・エリクソンのブランド名やロゴが入っていたが、両機種とも発売時にはソニーブランドとなる。


1.5GHzのデュアルコアプロセッサーやHDディスプレイを搭載したXperia S米国・AT&T専用モデルとなり、LTEに対応しているXperia ion

Xperia S


ホーム画面はXperiaシリーズの雰囲気を踏襲しつつ、ウィジェットなどのデザインは一新されているタップすると小さなウィジェットが展開され、実際にボタンを押すことができるOSのバージョンはAndroid 2.3.7だが、Android 4.0へのアップデートも視野に入れて設計されているという
ストレージの容量が2011年のXperiaシリーズより増え、実機では1.7GB程度の空き領域があったRAMのサイズも上がり、展示されていた状態でも400MB以上の余裕がある「Xperia SmartTags」というウィジェットも内蔵。NFCのタグと連動して、設定をワンタッチで変更できる
音楽再生機能はイコライザに対応。プリセットされたものから選ぶだけでなく、手動での調整も可能2011年のXperiaシリーズに続き、xLoud機能に対応。イヤホン接続時にはサラウンド再生も行える壁紙やメニューの色などを一括で変更できるテーマ機能を内蔵
カメラのUIは非常にシンプルになった。設定ボタンで各種機能を呼び出せるカメラの設定メニューを開いたところ。ドラッグ&ドロップで、撮影画面の左にアイコンを配置できるアプリ一覧の画面。アイコンのデザインも、一部変更されている
右側面には、音量ボタンやシャッターボタン、HDMI端子を配置microUSB端子は左側面にある上部には電源ボタンとイヤホンジャックを装備する
本体下部には、ストラップホールが用意されているソニーのロゴが入ったバージョン。こちらが製品版のデザインとなるHDMIでBRAVIAと接続すると、リモコンで操作しやすい専用メニューが表示される。アイコンの追加も可能

Xperia ion


LTEで接続されている時は、画面上部のステータスバーに「4G」のアイコンが表示されるXperia ionにもNFCが搭載されているテーマ変更も可能など、ユーザーインターフェイスはXperia Sと共通
ホーム画面をピンチインすると、利用中のウィジェット一覧が表示されるAT&T専用モデルだが、展示されていた実機には日本語キーボードも内蔵されていたカメラの機能やユーザーインターフェイスも、Xperia Sと共通
背面にはヘアライン加工が施され、上下に質感の異なるパーツが配置される側面にはシャッターボタンや音量ボタンを装備HDMI端子も搭載しており、テレビとの連携が可能だ
ソニーとAT&Tのロゴを採用したXperia ion。前面にはXperiaのロゴが入らないXperiaなどと連携する、時計型の周辺機器も展示されていた。「LiveView」の後継的な位置づけで、アプリによるカスタマイズも可能

サービス、コンテンツ


写真をクラウド上でシームレスに共有可能にする「PlayMemories」。Xperiaにも対応電子書籍サービスのReaderも、Xperiaで利用できる動画配信サービスの「Video Unlimited」。すでに発売済みのXperiaシリーズにも対応している
音楽配信サービスの「Music Unlimited」。残念ながら、日本ではまだサービスインしていないXperia SおよびXperia ionは、PlayStation Certifiedも取得しており、プレイステーションのゲームなどを購入できる

 




(石野 純也)

2012/1/10 15:44