【2011 INTERNATIONAL CES】
LTEスマートフォンやGALAXY Sシリーズをアピールするサムスン


モバイル関連製品に大きなスペースを割くサムスンのブース

 サムスン電子のブースでは、同日行われた米国キャリア・Verizonの発表を受け、LTE対応スマートフォンが披露され、来場者や報道陣が殺到していた。この端末は「Samsung 4G LTE Smartophone」という仮称で出展されており、詳細なスペックは明らかにされていない。

 会場での説明によると、LTEとCDMAの両方に対応しており、4.3インチのSuper AMOLEDを搭載している。OSにはAndroid 2.2を採用。外観を見る限りでは、HDMIでのコンテンツ出力にも対応している。また、実機を操作してみたところ、LTEによるテザリング機能も搭載していた。

Verizonの発表前にはこのような状態でLTEスマートフォンが隠されていた現地時間の1時30分に端末が披露され、多数の来場者が競い合うように端末を手にした
端末は日本版の「GALAXY S」より一回り大きい印象「4G Mobile Hotspot」と呼ばれるテザリング機能を搭載
「4G Mobile Hotspot」と呼ばれるテザリング機能を搭載OSにはAndroid 2.2を採用する
背面のカメラは800万画素となるLTE/CDMAのデュアルモードと、CDMAモードの選択が可能
側面にはHDMI端子を備える

 このほか、LTE関連製品として、「Samsung 4G LTE Mobile Hotspot」と呼ばれるモバイルWi-Fiルーターのモックアップが出展されていた。一方、同じ米国キャリアのAT&T向けには、HSPA+に対応した「Samsung Infuse 4G」を用意し、モックアップが飾られていた。4.5インチのスーパーAMOLEDを搭載しており、「GALAXY S」の派生モデルとして紹介している。


LTE対応の「Samsung 4G LTE Mobile Hotspot」はモックアップを展示AT&TのHSPA+に対応した「Samsung Infuse 4G」

 「GALAXY S」から3G接続機能を除いたメディアプーイヤーである「GALAXY player」にも、多くの来場者が集まっていた。GALAXY PlayerのOSはAndroid 2.2となり、外観やインターフェイスのデザインはGALAXY Sに近い。ただし、ディスプレイはSuper AMOLEDの代わりに「Super Clear LCD」となっており、背面のカメラも320万画素に抑えられている。スピーカーは1.3Wのステレオで、背面のカラーはホワイト。AndroidマーケットなどのGoogleサービスも利用できる。


GALAXY Sから3G接続機能を省いた「GALAXY player」OSにはAndroid 2.2を採用する

 このGALAXY playerを小型化したのが「GALAXY player 50」だ。サイズが105.5×54.2×11.08mmとコンパクトで、GALAXY Playerよりもやや厚みがある。ディスプレイは3.2インチのワイドQVGA。OSにはAndroid 2.1を採用し、音楽再生は連続24時間行えるという。


コンパクトなボディが特徴の「GALAXY player 50」こちらも3Gは非搭載で、Wi-Fiでネットに接続する

 既存モデルとしては、米国で発売中のGALAXY Sが目を引く。米国ではAT&T、Verizon、T-Mobile、Sprintの4キャリアから発売されており、同じGALAXY Sながらスペックや形状が大きく異なり、CPUやSuper AMOLEDといった点が共通している。たとえば、Sprint向けのGALAXY Sは「Samsung Epic 4G」と呼ばれ、WiMAXを搭載。スライド式のQWERTYキーボードも装備している。Verizon向けの「Samusung Continuum」には、「Ticker Display」と呼ばれるサブ液晶があり、ボディはやや縦に長い。サムスンはこれらをまとめて「GALAXY S Family」と呼んでいるようだ。


Sprintに納入している「Samsung Epic 4G」Verizon向けでサブディスプレイを搭載した「Samsung Continuum」
AT&Tの「Samsung Captivate」は、やや角ばった形状

 



(石野 純也)

2011/1/7/ 15:17