【CEATEC JAPAN 2009】
京セラ、折りたたみディスプレイ搭載のコンセプトモデル


 京セラブースでは、携帯電話のデザインコンセプトモデル「EOS」と「NXT」が展示された。

 「EOS」と「NXT」は、いずれもディスプレイが自由に折りたためる形状の未来の携帯電話のイメージ。「EOS」は3つ折りのサイフやキーケースのような形状で、広げることで大型ディスプレイが現われる。画面はタッチパネルとなり、ソフトウェアキーボードが想定されている。また、2つ折りの状態で、横画面の電子辞書スタイルでも利用できるという。

 インターフェイスはユーザーの操作パターンを学習し、パーソナライズ化される。さらに、端末の開閉動作によるエネルギーを電気エネルギーに変換する仕組みが採用される。

 「NXT」は、一見すると、シンプルなスマートフォンだが、側面部からディスプレイ部が取り出せるユニークな構造のコンセプトデザイン。通常は一般的なスマートフォンの形状で利用するが、パスケースからカードを取り出すようにディスプレイ部だけ取り外せる。外したディスプレイは折りたたまれた状態で、広げると4面構成の大型ディスプレイとなる。地図表示や大画面での動画の表示などに利用できる。また、ディスプレイの裏側が全面ソーラーパネルとなっており、大型パネルでの太陽光充電が可能という。

 京セラでは、こうした未来の携帯電話を検討していく中で、端末開発や新たなモジュールの開発などに繋げていく考え。今回披露されたデザインコンセプトについても技術的な検討を行っているという。

EOS開くと大型ディスプレイになる
NXT、側面部にスリットがある折りたたみ型ディスプレイの裏面にソーラーパネル
大型ディスプレイで地図表示現行のラインナップはケース内展示されていた。

 



(津田 啓夢)

2009/10/7/ 16:03