DeNAとフェリカネット、送客アフィリエイト実験をスタート


 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)とフェリカネットワークス株式会社は、DeNA運営のポータルサイト「モバゲータウン」の会員をターゲットにした、おサイフケータイ利用の「リアル送客アフィリエイトサービス」を開発、実証実験を開始した。

 今回開発された「リアル送客アフィリエイトサービス」は、サイト内に店舗の広告を掲載し、それを見たエンドユーザーが来店した際、おサイフケータイを店頭のリーダーライターにかざせば、特典を得られるというもの。今回は、エンドユーザーへの特典として、モバゲータウン内で利用できるポイント「モバゴールド」が付与される。サイト広告を実店舗の客数増に繋ぐ仕掛けとなり、送客数に応じて、店舗から成果報酬料とサービス利用料がフェリカネットワークスに、フェリカネットワークスからサイト運営者へ成果報酬が支払われる。今回のサービスは、フェリカネットワークスとDeNAが共同で考案、開発したもので、1800万ユーザーを抱える「モバゲータウン」でまず展開されることになった。

 同サービスでは、携帯サイトの利用者が実現歩へどの程度来店し、購買したか分析できるほか、店舗側はリーダーライター(丸紅情報システムズ提供のRapNAVI Light)の設置と利用料のみかかるだけで、システム開発費などが不要な点がメリットとされる。

 実験の第1弾として、4月19日から、レストランカラオケ・シダックス(東名阪の一部40店舗)、タワーレコード(全国81店舗)、東急ハンズ(全国18店舗)などでスタート。5月中旬より第2弾として参加する店舗が追加される。サービス利用料は成功報酬料率などは明らかにされていないが、おサイフケータイを利用したクーポンサービス事業に注力するフェリカネットワークスでは、実験の反響次第で、今後さまざまな可能性を検討するとしている。

 

(関口 聖)

2010/4/20 06:00