PDFからiPhone向け電子書籍を生成できるサービス


 日本デジタルオフィス株式会社は、電子カタログ作成ツール「DO!BOOK」で、電子書籍配信機能をオプションサービスとして提供する。PDFからiPhoneなどで利用できるデータを生成できる。

 「DO!BOOK」は、PDFをアップロードすると、カタログや書籍風のFlash/Silverlight形式のビューアー機能付きファイルに変換できるソフトウェア。導入すれば、手持ちのPDFを元にしたコンテンツを上限なく生成できる。今回提供されるオプションサービスは、同じくPDF形式の書籍データをiPhoneなどで利用できる電子書籍を自動生成するというもの。ビューアーアプリは同社がApp Storeで提供され、エンドユーザーがダウンロードして、アプリ内で好みのコンテンツを入手するという形になる。電子書籍の生成は、導入企業が行うが、スマートフォン向けの配信は日本デジタルオフィスが有償サービスとして行う。

 同社独自技術によって生成されたファイルは、高速描画が可能とのことで、30ページのプレビュー画面を1秒で表示できる。拡大・縮小も高速化が図られている。雑誌のように定期的な発行を行うコンテンツでは、最新コンテンツのみ表示させることもできる。生成した電子書籍コンテンツは、iPadやAndroidでも利用できる。

 利用料は、ビューアー設定やApp Store設定が1冊あたり10万円。ビューアーアプリ自体は無料だが、有料コンテンツを配信する場合は販売価格の10%がかかる。なお、「DO!BOOK」自体は1パッケージ30万円となっている。

 

(関口 聖)

2010/4/19 06:00