KCCS、位置情報サービスに音声案内オプションを追加


 京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下KCCS)は、位置情報サービス「SAVE PLATFORM(セーブ・プラットフォーム)」で、新たに「音声案内オプション」を追加し、2月1日より提供開始すると発表した。「SAVE PLATFORM」を利用しているユーザー向けのオプションで、「音声案内オプション」の利用料は、音声案内機器をレンタルする場合は、1台あたり初期費用1万290円、月額レンタル料1575円。

 「SAVE PLATFORM」は、KCCSが提供するASP型の位置情報サービスで、KCCSが提供するモバイルアクセスサービス「KWINS」網を利用することで、GPS端末から回線、位置情報ASPサーバーまでをワンストップで提供する。GPS端末には独自開発の小型GPS端末「イチしるべ」を採用。「イチしるべ」は測位精度±2.5メートルの高精度GPSモジュールを搭載しており、位置・速度・方位・時刻・ステータスなどの位置情報を取得できる。

「SAVE PLATFORM」システムの利用イメージ

 今回追加された「音声案内オプション」では、GPS端末「イチしるべ」に音声案内機器を接続し、ドライバーへの注意喚起を音声で行う。運搬車両、保守車両、営業車両など企業における車両利用は多岐にわたり、また法令遵守が求められていることから、車両利用が必要な企業向けに提供する。

 「音声案内オプション」を利用することで、GPS衛星から取得する緯度・経度の位置情報と、速度情報をもとに、事前に登録した規制区域や速度情報などを自動的かつリアルタイムにドライバーに通知できる。注意喚起された車両情報については、センターで集中管理が可能。おもな機能としては、エリア・イン・ボイス機能(自動再生)、スピードアラート機能(自動再生)、センターコントロール・ボイス機能などを搭載した。

 エリア・イン・ボイス機能は、車両が車両進入規制区域などに入った際に「通行禁止区域です。規定ルートに戻ってください」と音声で注意する。同様にスピードアラート機能は、住宅街など低速指定地域内に車両が入る際に「まもなく40km制限区間に入ります」のように制限速度の案内音声が流れ、ドライバーの注意を喚起する。

 また、センターコントロール・ボイス機能は、管理センターから直接GPS端末に音声再生の命令を送信することで、運転中のドライバーに緊急連絡や必要情報を通知するもの。「会社へ連絡してください。お客様の場所が変更になりました」「お客様情報をEメールで送りました。携帯のメールを確認してください」など、急ぎの用件を伝えることができる。

(工藤 ひろえ)

2010/1/29 06:00