ケータイ向けファッション販売、4割弱が「画像を多く」と要望


 株式会社アップデイト内のリサーチ機関「MMD研究所」は22日、ファッション系、およびコスメ系モバイルコマースサイトに関する実態調査結果を発表した。調査は2010年1月8日から12日までの5日間にわたって協賛モバイルサイト8サイトで実施、1449人の有効回答を得た。

 ファッションアイテムの商品情報サイトに関する調査では「参考になるので画像を多く掲載して欲しい」が38.4%、「参考になるので大きな画像を掲載して欲しい」が32.2%に上った。逆に、「パケット代がかかるので画像が多いと困る」、「パケット代がかかるので画像が大きいと困る」はいずれも3%台に止まる。

 フリー回答でも、「サイズ別にモデルも変えてイメージが分かりやすくして欲しい」、「ボタンやポケットなど細部の写真があると嬉しい」などの回答が寄せられ、大きな画像でより多くの情報を求めていることがわかった。

 MMD研究所では、「これまではモバイルサイトにおいて画像点数、画像サイズ、ページ全体でのファイル容量は極力抑えるというセオリーが一般的だったが、パケット定額制の普及や通信環境の向上により消費者のニーズも変化している」と分析している。

 このほか、女性の回答では「コーディネート写真があると参考になる」が34.8%、「モデルが着ている写真があると参考になる」が28.1%とともに高い数値結果が得られ、コーディネート例を参考にするユーザーが比較的多いことがわかった。

ファッション系のモバイルコマースサイトについての調査結果(複数回答可、有効回答1449人)

 また、コスメ系のモバイルコマースサイトに対する要望についての調査では、「ファンデやリップなどの色が写真ではわかりづらい(39.8%)」、「口コミがあると参考にしやすい(34.8%)」などの回答が多かった。また、「無料試供品サービスを充実させて欲しい」と回答したユーザーは44.1%と半数近くに上り、無料試供品提供での集客が有効であることがわかる。

 このほか、フリー回答では、「アレルギー用の使用品目一覧があると嬉しい」、「商品に合ったおすすめのメイク方法を掲載してほしい」などの回答があった。

コスメ系のモバイルコマースサイトについての調査結果(複数回答可、有効回答752人)

(工藤 ひろえ)

2010/1/25 09:10