石野純也の「スマホとお金」
ahamoとの違いは? ドコモの小容量プラン「ドコモmini2」の仕組みと料金
2026年10月8日 00:00
ahamoの段階制へのリニューアルが大きな話題を呼んだドコモの新料金プランですが、12月1日に導入されるもう1つのプランがあります。それが「ドコモmini2」です。現行の「ドコモmini」は11月30日で新規受付を終了し、12月1日からは、ドコモmini2が小容量プランの主力になります。
ahamoとの違いは、既存の料金プランを改定してそのまま移行するのではなく、別の料金プランとして設定されていること。一方で、料金プランの中身を見ると、ahamoとの共通点もあります。
また、ドコモmini2は一見値上げに見えるものの、かなりのケースで、値下げになったり、使えるデータ容量が増えたりすることがあります。今回は“ドコモ特集第2弾”として、そんなドコモmini2を掘り下げていきます。
段階制になって大幅値上げに見えるドコモmini、その実態は?
現行のドコモminiは、4GBと10GBの2つから料金を選択する形を取っています。毎月のデータ使用量に合わせて自由に選べる一方、4GBでデータ容量を超えてしまった際にはチャージが必要になったり、10GBでデータ容量が余ってしまったりといった欠点が存在しました。これを解消したのが、ドコモmini2の段階制です。
ドコモmini2は、料金が2段階に変動する仕組みになっており、6GB以下と6GB超で金額が異なります。6GB超の料金で利用できるのは12GBまで。6GBプランと12GBプランを合わせて段階制にしたような料金プランと言えば、理解しやすいかもしれません。
ドコモminiは4GBと10GBの二択でしたが、それと比較するとデータ容量の閾値がそれぞれ2GBずつ上がっています。
その意味では、現行のドコモminiよりも制限にかかりづらくなり、かつ小容量の人は金額も上がりづらくなっていると言えます。ahamoと同様、ドコモmini2もahamoと同様、「上限設定オプション」に対応。これを設定しておくと、6GBプランとして利用することができます。
これだけだと、単にデータ容量が増え、段階制になって利便性が増したように思えるかもしれませんが、各種割引適用前の料金を比較すると、かなりの値上げになっています。
ドコモminiの4GBが2750円だったのに対し、ドコモmini2の6GBまでは3278円。2GB増えているものの、528円の値上げになっています。
ドコモminiの10GBと、ドコモmini2の6GB超12GB以下の値上げ幅それよりもさらに大きく、3850円から4598円にアップします。その差額は748円です。
新規受付を終了した料金プランでも、その上げ幅は最大で550円。しかも、550円の値上げになるのは大容量、無制限プランが中心です。そことの比較だと、ドコモmini2は大幅な値上げになっているように見えます。
8割強が値下げになる!? 家族がいれば割安になるドコモmini
ただし、1つの条件を満たせば、この価格が逆転することがあります。それが「みんなドコモ割」。
これはいわゆる家族割引サービスで、「ドコモMAX」などにも同様の名称で割引が提供されています。ただし、ドコモMAXが3回線以上で割引額が最大になるのに対し、ドコモmini2では、2回線までが対象。割引額は、550円です。
550円割引ということで気づいた方はいると思いますが、このみんなドコモ割を適用すれば、割引額がドコモminiの4GBとドコモmini2の6GBまでの差額を上回ります。
つまり、家族にもう1回線ドコモを契約するユーザーがいれば、現行のドコモminiよりも料金が安くなり、かつデータ容量が2GB増えるというわけです。
みんなドコモ割以外の割引は同じ。「dカードお支払い割」で最大550円、「ドコモ光セット割/Home 5Gセット割」で1210円、ドコモでんきセット割で110円の割引を受けることができ、すべて適用した場合の料金は6GBで858円まで下がります。
ドコモminiが880円だったので、わずかならが値下げしつつ、データ容量も増えていることになります。
一方で、6GB超12GB以下は差額が748円あったので、みんなドコモ割を適用したあとでも198円の値上げになります。
データ容量が最大で2GB増えているため、人によっては便利になるものの、現行のドコモminiでちょうど10GBを使い切るような人は、あえて料金プランを変更するメリットが薄いと言えそうです。
各種割引適用後の料金もこの差額が適用され、ドコモminiが1980円、ドコモmini2が2178円になります。
とは言え、そんなに簡単に割引が適用されないのでは……と思う方はいるかもしれません。単身世帯であったり、家族が別のキャリアを使っていたりするケースもあるからです。
ただ、ドコモのみんなドコモ割は離れて暮らす家族も対象。その範囲も3親等と広いため、同社のシェアを考えると、親せきまでしっかり探せばドコモユーザーが見つかる率はかなり高くなります。
実際、ドコモの代表取締役副社長、齋藤武氏によると、「現時点でドコモminiをお使いの方の8割強は、家族割引が当たる(適用される)条件が整っている」といいます。
言い換えると、ドコモminiの4GBを契約しているほとんどのユーザーは、ドコモmini2にプラン変更した方がおトクということ。10GBプランを契約しているユーザーはステイする意味はあるものの、4GBプランの存在意義はかなり薄れていると言えるでしょう。
6GBを超えるならahamoも検討、ドコモmini2の真の価値は6GB以下にあり
もっとも、ドコモminiで10GBプランを選択しているユーザーでも、ドコモmini2で安くなるケースはあります。
10GBを選択しつつも、実際のデータ使用量が6GB以下に収まっていた場合です。現行のドコモminiだと、このケースでは10GBプランを選択した方がおトクになる一方、ドコモmini2だと6GB以下の収まるため、料金がガクンと下がります。データ使用量と家族契約の条件を満たしていれば、移行する価値はあるというわけです。
また、10GBを超えて毎月制限がかかってしまっていたような人も、最大のデータ容量が12GBであるドコモminiに移るメリットは大きいと言えるでしょう。
一方で、ここまでデータ使用量が多くなるのであれば、より上位の料金プランであるahamoを検討してみる価値もあります。特に、音声通話定額をオプションで契約していると、料金差がほぼなくなる場合があります。
ドコモmini2に適用できる音声オプションは2つ。1つが完全かけ放題の「かけ放題オプション」、もう1つが1回5分までの通話が無料になる「5分通話無料オプション」です。
前者は1980円、後者は880円で提供されています。ahamoには、この5分通話無料オプションが内包されているため、ドコモmini2で別途オプションを契約するとその差が縮まる構造になっています。
12月1日以降のahamoは40GBまでが3135円、これに対し、ドコモmini2の6GB超12GB以下に5分通話無料オプションを足すと、各種割引適用後でも3058円になり、その差はほぼなくなります。
割引額が110円と小さいドコモでんきセット割が適用されていないだけで、その価格は逆転。dカードがノーマルカードだった時も、ahamoの方が安くなります。
6GB超12GB以下はドコモminiの10GBから値上げされたこともあり、ahamoとの差が縮まっています。もっとも、現行のドコモminiでも、10GBはあまりコスパがいいとは言えません。
dカードお支払い割やドコモでんきセット割が欠けただけで、ahamoとの差が縮まってしまうからです。まったく電話をしないのであればいいのですが、そうでなければahamoを選択するメリットが大きいと言えます。
こうした点を踏まえると、ドコモmini2の“真の価値”は6GB以下の場合にあると言えそうです。料金改定で値上げどころから値下げになるユーザーも多く、むしろ競争力が高まった格好です。
一方で、毎月のデータ使用量が6GBを超える場合には、上位プランの方が魅力的なケースも多くなります。通話量によるところはあるものの、ahamoに目を向けてみることをお勧めします。








