本日の一品
iPhoneやiPadで室温や湿度、さらにエアクオリティを確認できる「Eve Room」
(2015/11/26 06:00)
iOS 8.1から利用できるようになった「HomeKit」は、対応した家電などの家庭内の機器をiOSデバイスから制御するための仕組みだ。対応機器を用意すれば、iPhoneやiPadを使って、室内の照明や空調をコントロールしたり、モニタリングしたりといったことが可能になる。今回紹介する「Eve Room(イブルーム)」は、このHomeKitに対応した屋内用のホームセンサーだ。
「Eve Room」はモニタリングに特化したデバイスで、部屋の室温や湿度、さらにエアクオリティのデータを蓄積し、iPhoneやiPadからそれらを確認できる。一昔前の表現で言うと「ハイテク温湿度計」というべき製品だが、時間経過による温湿度の変化をグラフで見ることができるのに加え、Siriのコマンドを使って音声で確認できるのが、いかにも今風だ。なにより、機器の近くに行かなくても、宅内の離れた位置からデータを確認できるのは大きな利点だろう。
製品本体はタバコの箱をやや厚くした程度のサイズで、スイッチ類は一切ない。室内の適当な場所に設置したのち、iOSデバイスとBluetoothで連携するよう設定してやれば、あとは何もしなくてもデータが蓄積されていく。アプリを起動して画面を表示し、明らかに異常な数値が見つかれば、換気するなどして正常値に戻してやるようにすればいいというわけだ。
記録できるデータは、温度と湿度、そしてエアクオリティの3種類。エアクオリティはVOCと呼ばれる、シックハウス症候群につながる室内の化学物質を検出できる。実際に試した限りでは、揮発性のウェットティッシュを取り出しただけで値が急上昇するなど、空気の流れが特になくとも反応する様子が見られた。新築の一戸建てやマンションなどで化学物質の健康への影響を気にする人にとっては、換気などの対策の目安となってよいだろう。
また、複数台を自宅のあちこちに設置して、iOSデバイスで一元管理することもできる。本製品のほかに、生活防水に対応した「Eve Weather(イブウェザー)」もラインナップされており、ベランダなど屋外でも温度、湿度と気圧を測定することができる。組み合わせて使うと、エアコンの消し忘れを見つけたり、あるいはオンオフのタイミングを計ったり、また気圧の変化から天候を読み取るといったことも可能になる
室内の気温などを測定できるソリューションは他にもあるが、本製品は1万円強で入手が可能、また前述のEve Weatherはさらに安く実売で7000円を切っているため、複数台を導入する場合もコストが抑えられる。メールやSMSなどのプッシュ通知に対応しないことや、Apple TVを経由しなければ外出先からの確認が行えないこと、また二酸化炭素だけを測定できない点はやや気になったが、宅内で快適な生活環境を整えたい人には、またとない製品と言ってよいだろう。これからますます増えるであろうHomeKit対応製品をいち早く体験したい人にもおすすめだ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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Elgato Eve Room | ソフトバンク コマース&サービス | 1万1232円(税込) |
Elgato Eve Weather | ソフトバンク コマース&サービス | 6912円(税込) |