本日の一品
便利そうで買った「USBポート付きOAタップ」が惜しい!
(2014/4/1 06:00)
昨今、急激に普及したタブレットやスマホなどを快適に充電するために、高い給電能力をもったUSB/ACアダプターが求められている。一方で、パソコンのACアダプターやデジタルカメラのバッテリー急速充電器は見慣れた普通の形状をしたコンセントを必要としている。
そんなご時世の国内出張では、勝手をよく知ったホテルに宿泊する時以外はそれなりの充電ツール類を持って行かなければ少し心配だ。そのため、筆者は、短い延長ケーブル付きの極小2口テーブルタップと、USBポートを4つ備えたUSB/ACアダプターの両方を持って行くことが多い。
この2つが一緒になったモノがないものか? とまさに探していた矢先に見つけたのが「USBポート付きOAタップ」だった。USBポートの数は理想より少ない2個だが、2口のACコンセントとUSB/ACアダプターの機能をインテグレーションした壁面直挿しのツールは今までなかったものだ。
これほどの薄型だと、そのままでは増設されたACコンセントに差し込んだプラグの先が裏側に飛び出してしまうところだが、それを解決するチープな仕掛けがある。いろいろな点でかなり理想の充電アイテムに近い商品と思われたので、速攻で購入してしまった。
しかし、実際にいろいろ使い始めてみると、惜しい点や残念な点がいくつか見つかった。まずは、増設された2箇所のACコンセントに別電気製品のプラグを差し込む時に、かなり力を入れなくては無理という点だ。
少なくともUSBポート付きOAタップを一方の手で動かないように押さえて、もう一方の手でプラグを持って強く押し込む操作が必要だ。これは、プラグの長さより薄いテーブルタップにプラグを挿し込む動作で、テーブルタップの裏側の蓋である“絶縁キャップ”をプラグの先で裏側に押し出すためだ。プラグをテーブルタップから引く抜く操作の時はテーブルタップを一方の手で押さえることは普通だが、差し込むときも同様の作業が必要なテーブルタップは珍しい。
もう1つ惜しいところは、2個用意されたUSBポートの出力が両方合わせてたった1.0Aしかないことだ。これではiOS系のiPhoneとiPadのいずれかは充電できても、同時充電は難しい。Androidスマホの2台同時充電などではそれぞれの充電時間もきわめて長くなってしまうことも考えられる。
コンセプト的には「USBポート付きOAタップ」は素晴らしい。2個のACコンセントはそのまま、2つのUSBポートは各々を2.1Aの合計4.2Aあれば使いよいだろう。理想を言えば、USBポートは4個で、トータルで4.2A~5.1Aの給電能力があれば最高だ。
薄型にこだわることも貴重な考えだが、薄さを求めるあまり使い勝手のかなりの部分が犠牲になっているきらいがある。厚さを2倍にしてもUSBポート数の倍増と給電能力、安定したプラグの挿抜を優先的に実現したモデルがあっても良いのかもしれない。後続製品が楽しみな「USBポート付きOAタップ」だ。
製品名 | 販売場所 | 価格 |
---|---|---|
USBポート付きOAタップ | 千石電商 | 1800円 |