本日の一品

街でも持ち歩きたいポータブルカーナビ「旅ナビ」

安心のカーナビ機能
カメラを使った機能が面白い

 旅好きを自認する筆者は「旅ナビ」というパナソニックのポータブルカーナビ「CN-MH01L」を見つけ、購入した。車はあるがカーナビはなく、スマートフォンで事足りるということで今まではスマートフォンを利用していたが、電波環境がよろしくない山や森の中を走ることもあるので、カーナビがあればいいなと思い始めていた矢先の購入であった。

 「旅ナビ」のカーナビ機能としては、「Google マップ」のナビ機能などに負けまいと、少なくとも同等程度の作りにしようとしている感じを受けた。さまざまな条件を設定してルートを決めることができ、目的地の検索も、名称や住所、電話番号、主要施設名などから可能。地図は2Dと3Dから選べ、交差点などの十字路などで曲がるルートでは、700m手前と300m手前、直前に音声で案内し、曲がるときには画面に交差点が拡大表示される。

 カーナビということで、夏の車内のダッシュボードに置く際もスマートフォンよりは熱を心配せずに済み、落ち着きますな。一方で、タッチパネルの操作性は、スマートフォンに分がある。難しい部分だが、改善してほしいところだ。

 「旅ナビ」には、車から持ちだして街歩きに使える「歩行モード」機能がある。これが他のカーナビと異なるところ。カバンにポンと入れられるというコンセプトだけあって、重さは170g、大きさは手のひらサイズで、液晶ディスプレイのサイズは4.3インチとなっている。カーナビとしてはやや小ぶりなので、車内では、視力の弱い人にはきついかもしれない。

 歩行モードの場合は、縦向きに持ち、街歩き用に特化した地図を利用する。この地図では、観光スポットや、桜・紅葉の名所、地下鉄の入口、バス停、トイレなど、さまざま場所がアイコンで表示される。また、地下道や横断歩道も表示され、歩行者向けのルートを案内してくれる。

 ルート探索は、「おまかせ」「歩き易さ」「屋根あり」「にぎやか」「カロリー消費」から選択可能で、雨天時や軽く運動したい時も、ニーズに合ったルートを検索してくれる。内蔵バッテリーで最大9時間稼働可能な点は、スマートフォンやタブレットを上回る部分だろう。

 またスマートフォンなどでは、どうしても自分の検索の好みの見どころや街情報を検索してしまうが、「旅ナビ」にはガイドブック「るるぶ」の全国データが入っており、端末上では、電子辞書の付属コンテンツのガイドブックを読むような感覚で使うことができる。

 カメラ機能も搭載されており、カメラを向けると、どの方向に何があるかを教えてくれる「街並みスコープ」や、名所などのランドマークを撮るとガイドブックの中から該当ページを表示する機能もある。

 この「旅ナビ」は20~30代をターゲットにしたためか、ポップなイメージである。製品サイトをみると“女子旅”の文字が並び、本体にはピンクのラインが入り、箱にはやはりピンク色のリボンの絵が描かれている。しかし、コンテンツについては男性でも楽しめ、女性向けのポップな感じというわけでもないので、男性でも街歩きが好きな人は、スマートフォンだけでなく持っておきたい一品だ。

製品名製造元購入価格
旅ナビ CN-MH01Lパナソニック1万4800円

山谷 剛史