本日の一品

外付け光学ドライブが不要になるUSBケーブル

ケーブル端にディスクのマークがあり、分かりやすい。規格はUSB 2.0。長さは1.8m
ケーブルで接続し、光学ドライブのあるパソコンでアプリケーションを実行すると、光学ドライブ非搭載のノートパソコン側で光学ドライブが認識される

 モバイルな1スピンドル(光学ドライブ非搭載)ノートパソコンのユーザーの中には、光学ドライブを別途所持しているユーザーは多いと思う。量販店など光学ドライブの売り場ではさまざまな製品があり、省電力に特化したモノや、スマートフォンに対応したものまである。そんな売り場で気になったのが、サンワサプライのドライブシェアケーブル「KB-USB-DRS」だ。

 「KB-USB-DRS」は一見普通のケーブルだが、光学ドライブを搭載したデスクトップパソコンや、2スピンドル(光学ドライブ搭載)ノートパソコンに繋ぐと、そのパソコンが搭載している光学ドライブを利用できてしまうというスグレモノの一品だ。対応OSは、光学ドライブを提供するパソコン側はWindows搭載パソコンで、Macは非対応。光学ドライブを利用する(光学ドライブを搭載していない)パソコン側は、Windowsに加え、Macにも対応する。

 ケーブルの両端はどちらも同じ形状で、どちらのコネクタにも利用に必要なドライバーソフトやアプリケーションが入っている。光学ドライブがあるパソコン側でどの光学ドライブを使うか(提供するか)を指定するだけで準備は完了。また、最新のドライバーソフトはサンワサプライのWebサイトからダウンロードができる。ドライバーのセットアップはグラフィカルで親切、簡単だ。筆者自身、アジアの国々に行くことが多く、日本語版ではないWindowsパソコンと繋ぐこともあったが、問題なくセットアップができた。一連のセットアップファイルはWindows用であるため、前述のように光学ドライブを提供する側はWindowsでないといけない。

 光学ドライブの提供側で設定が済むと、このケーブルの反対側、光学ドライブを利用する側では、エクスプローラなどで光学ドライブが認識・追加され、普通に光学ドライブとして利用できるようになる。ソフトウェアのインストールにも使えるし、CDの音楽を聴いたり、DVDビデオやBlu-rayビデオを観たりすることもできる。光学ドライブが書き込み対応なら、CD-RやDVD-Rといったファイルの書き込みもできる。さらには、利用する側のパソコンでは起動時から光学ドライブとして認識されるので、OSのインストールにも使える。もっとも、音楽や映像視聴のために2台のパソコンを稼働するのは、変わった状況かもしれない。

 パソコンは一家に一台でなく、一人に一台のこのご時世、光学ドライブつきのパソコンもどこかにあるはず。この一品を利用することで、ノートパソコン用にわざわさ外付け光学ドライブを買うことも不要になり、パソコンまわりをコンパクトにできよう。

製品名製造元購入価格
KB-USB-DRSサンワサプライ2180円

山谷 剛史