本日の一品

歩きと自転車、どちらも計れるサイクルコンピューター

自転車に付けるとこのような感じで表示される
サイクリングとウォーキングの両方を表示可能

 クロスバイクという種類の自転車で遠出をするようになった筆者。速度や走行距離がわかるサイクルコンピューターが欲しいと思い物色していたのだが、速度のほか、心拍数やケイデンス(ペダル回転数)が計れるモノ、さらには走行ログの記録やPCと連動するものまであるようだ。その中から選んだのは、2012年度グッドデザイン賞にも選ばれた「CATSEYE FIT」。サイクルコンピューターでありながら、取り外して歩数計として使うこともできる、この種の製品では珍しい2in1製品だ。

 速度を測れるのだから歩数計も仕組みは同じと思いそうだが、そうでもない。歩数計機能は揺れをセンサーが検知し、予め設定した歩幅から歩行距離を計算し、歩行時間と消費カロリーを表示してくれる。対して、サイクルコンピューターモードでは、タイヤの回転を別のセンサーで計測し、予め設定したタイヤの周長から速度を計算し、走行時間や平均速度、最高速度、消費カロリーなどを表示してくれる。歩数計とサイクルコンピューターの切り替えは、本体を自転車に装着するためのブラケットに入れることで、サイクルコンピューターモードへと切り替わる。

 計測結果を表示するモードが用意されていて、一度に歩行距離と自転車での走行距離や消費カロリーを同時に表示できるのがわかりやすくてイイ。走行距離と消費カロリーは、過去6日間、今日、1週間、積算(これまでの合計)という内容で表示できる。「ガソリン車だったらどれだけCO2を排出していたか」という計算から、CO2削減量も表示可能。気になる人にはこれもまたイイのではないだろうか。ただ、ボタンは押しにくく、かつ2つのボタンによる操作がわかりにくくて改善の余地はあると感じた。

 クロスバイクを使いはじめたのでこの製品を買ったが、取り付けられるのはちょっと高めの自転車だけというわけではなく、いわゆるママチャリでも装着は可能。駅までのママチャリ通勤・通学と、駅から会社や学校での歩行にも使える。だから、今日は自転車と歩きであわせて何時間何分移動したとか、消費カロリーはどれくらいとか、自転車で1時間サイクリングしようとか、そういった使い方ができる。他の機種はわからないが、この機種に関してはウォーキングとサイクリングの両方で使うため、本体の取り外しは容易。出かけ先で自転車を駐輪するときには、すぐに外してポケットの中にしまえる。

 サイクルコンピューターを付けた結果、クロスバイクでの移動で距離や速度が表示され、自転車に乗ることが一層楽しくなった。自転車に乗ってどこか遠くまで走ってしまう人は、サイクルコンピューターはかなりオススメ。加えて日々の歩行も意識したいならこの一品をオススメする。

製品名製造元購入価格
CATSEYE FIT(CC-PD100W)CATSEYE4780円

山谷 剛史