本日の一品
ユーザー層が変わればPC周辺機器も~MoMAデザインのUSBハブ
(2013/4/2 06:00)
USBハブという商品を生まれて初めて見たのはいつ頃だったかもう忘れてしまったが、パソコンの有力な外部接続ポートの1つであったシリアルポートに代わって「これからはUSBポートだ!」と言われはじめてからも、しばらくの間はUSBに対応する周辺機器は、キーボードとマウスしかなかった記憶がある。
いまやありとあらゆるものがUSB接続に対応するようになった。ところが、接続先のノートPCはといえば、薄型軽量化とWi-Fi対応が進んだ関係でUSBポートの数は減少している。当然の結果として、USB接続タイプの周辺機器をいくつも1台のパソコンに接続して同時に使おうとすると、USB版テーブルタップのようなUSBハブが必要になってくる。
また、昔はUSBハブを、会社以外の自宅などで使用するのはおおむねマニアと決まっていたが、今やUSBハブはデータだけが流れる回路ではない。USBハブの多くは、スマホやタブレット、携帯ミュージックプレーヤーなどモバイル機器に給電するための「USBテーブルタップ」へと変化してきている。
ユーザー層のマジョリティが変化すればUSBハブその物のデザインも変化せざるを得ない。今回、筆者が表参道のMoMAショップで購入したUSBハブもそんな“USBイコール充電”派のためのUSBハブだ。デザインのコンセプトは“PEAS(さやえんどう)"だそうだが、こびとづかんの“ナツノツマミ”のファンである筆者は、別のことを思って速攻買いしてしまった。
えんどう豆イメージのハブなら、本来は「グリーン」を買うのが妥当だが、意外とシュールな白もなかなかだ。ただし、素材が塵や埃を吸い寄せやすいシリコン系なので、時々はウェットティッシュなどで綺麗に拭き掃除してやる必要性がありそうだ。
構造的には、よくある4個のUSBポートの付いたハブではあるが、5個の球体は捻って結ぶほどの距離感はなく、ノートパソコンのUSBポートから引き出し、机の上に無造作に転がしておくか、USB-ACアダプターを利用して充電用のテーブルタップとして使うのが便利かもしれない。旅行や出張に持って行くには本体はコンパクトではなく重い。
やはり、インテリ的に見て、魅せて効果のある人が自宅のリビングなどでオシャレに活用するのが最大の効果を発揮するだろう。筆者は、USB-ACアダプターと接続してリビングでのスマホやタブレットの充電専用USBハブとして使っている。
PEASハブの本体カラーは数色あるので、充電用のスマホケーブルとのカラーマッチングを考えるとなかなか悩ましいが、「そんなことで悩むのはゴメンだ」という筆者と同類項の人が購入するべきUSBハブではないのかもしれない。販売価格も、単に秋葉原との比較ではなく、あくまでデザインコンシャスなデザイナーズブランドのハブと考えて見る必要があるだろう。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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PEASハブ(4ポートUSBハブ)白 | 表参道MoMAデザインショップ | 3150円 |