USBストレージを簡単にクラウド化! 「Pogoplug Mobile」
Pogoplug Mobile |
今回紹介するのは、米クラウドエンジンズ社が2月3日に国内販売を開始した「Pogoplug Mobile(ポゴプラグ モバイル)」。外付けハードディスクやSDカードを、簡単にインターネットに接続し、パソコンやスマートフォンからいつでもどこでもアクセスできるようにするためのアダプターだ。価格は7980円。ストレージは別途用意する必要がある。
今回発売されたモデルは、2011年2月リリースの「Pogoplug」に続く2世代目。デザインが一新され、SDカードスロットの搭載といったリニューアルが図られている。ストレージを接続するためのUSBポートは1つのみ。
実は、筆者がPogoplugのシリーズ製品に触れるのは今回が初めて。箱から取り出した時は「ちょっと大きいなぁ」と正直思ってしまった。正確なサイズは約109.0×98.0×37.0mm (幅×奥行き×高さ)。棚の隙間に置こうと思っている人は注意した方がいい。ちなみに製品パッケージには、ACアダプターとLANケーブルが同梱されている。
SDカードとのサイズ比較 | 電源はACアダプター |
セットアップが簡単というのもPogoplugの魅力だ。すでにルーターを運用していれば、まずそこにPogoplugを有線LAN接続する。本体正面のランプが緑色に点灯すれば、インターネット接続が確立された状態を意味するので、続いてストレージもセットしよう。
背面。USBポート、LANポート、電源差込口などが並ぶ。SDカードスロットは側面にある | 正面には動作状況を示すLEDも |
このあとは基本的にパソコンのブラウザからセットアップする。専用サイトにアクセスして、ユーザー登録などを行い、続いてマイページから機器のアクティベートをする。この時、ルータの設定変更(例えばポート変換など)を必要としないのは確かに便利だ。
基本的には、Pogoplugと同じLAN内のパソコンからであれば、すんなりセットアップできるはずだが、筆者の場合はストレージを認識できないトラブルが出た。いまいち原因は不明だが、電源やストレージを接続する順番が良くなかったかも知れない。電源再投入やストレージの抜き差しなどを何回か繰り返したら、正常に完了した。万一ダメだった場合には、Pogoplugの底面に記載されたシリアルナンバーをセットアップ時に入力する手段が案内されるようになっている。
セットアップ完了後は、Pogoplugの日常的なファイル操作でも、基本的にはブラウザを使う。スマートフォン向けの専用アプリからでもOKだ。操作感も非常にオーソドックスなもので、迷う部分はほとんどないだろう。
使ってみて一番便利だった機能は、やはり写真だ。自宅にあるハードディスク内の画像を、ファミレスでお茶しながらガンガン見られるという体験はなんとも不思議だ。既存のオンラインストレージを使えば似たような事はできるが、自分の手持ち写真すべてをアップロードするのは容量や転送速度の問題があって難しい。この「アップロードの手間を軽減できること」こそが、普段から使っているストレージをそのまま流用できるPogoplugの真骨頂と言える部分だろう。
ただ筆者の環境では、テキストファイルが文字化けしてしまうのが残念だ。また、本稿の写真撮影のために何度も電源を入れたりネットワークに接続し直したりしたせいか、動作が不安定になってしまうこともあった。具体的には、ストレージが「読み込み専用モード」になってしまって、ファイルの追加ができないといった具合だ。まずは自分の環境を見直そうと思うが、ファームフェアアップデート的なものにも期待したい。
パソコンのブラウザからアクセスしたところ。ちなみに、ユーザー登録を行えば誰でも5GBのオンラインストレージが無料で使える(Pogoplug Mobileを買っていなくても大丈夫) | スマートフォン用アプリからアクセス可能。写真の自動アップロードもできる |
2012/3/1 06:00