HOLGA謹製、10種類のトイカメラ風レンズを備えたiPhoneケース


「Holga iPhone Lens Filter Kit」。レンズを備えた大きな円盤が思わず目を引く

 筆者の趣味に「iPhoneのケース集め」がある。別に積極的に集めようと思っていたわけではないのだが、ちょっと格好良かったりおもしろい機能付きのケースがあると、ついあれこれ買ってしまうのだ。今回紹介するのも、そんな風に思わず食指を伸ばしてしまった1つである、HOLGAの「Holga iPhone Lens Filter Kit」だ。
 
 まず目を引くのは、ケース背面に取り付けられた大きな円盤だ。円盤には10種類のレンズが取り付けられている。回転して切り替えれば、さまざまな「トイカメラ風」の写真をiPhoneで撮影できるというわけだ。iPhoneのカメラ用外付けレンズ自体は、さほど珍しいものではないが、こんな面白いギミック付きのものは他にないように思う。

 そして実際に写真を撮影してみて、期待通り、実に遊び心溢れるレンズばかりであることが分かった。まず、どれ1つとして「普通」に被写体を捉えられるものがない。写真に赤みがかかったり青みがかかったり、画面中央にハートマークが映ったり、被写体が二分裂、三分裂したりする。特別な仕組みを施されていない「素通し」のレンズを使ってさえ、写真の四隅が「ケラレて」しまうのには思わず笑ってしまった。さすがは、LOMOと並ぶトイカメラブランド(?)の代表格「HOLGA」謹製といえよう。
 
 ちなみに、iPhoneを保護するケースとしての役割はさほど期待していなかったのだが、梨地のケース表面は触感も良く、色合いも落ち着いた雰囲気で、どことなく高級感が漂っている。また、こんな大きな円盤は、持つとききっと邪魔だろうという予想も外れ、ちょうど持ち手の指の上に円盤が載る形で、意外にも収まりが良かった。そして形状から見て分かる通り、このケースを装着していると机上にiPhoneを平らに置けなくなるのだが、円盤部がちょうど良い傾斜を作り、置いたままiPhoneを使うのに適した形になる。驚きの利便性の高さだ。
 
 iPhoneのケースは山ほどあれど、人とは一風変わったものが欲しいと思っている人や、iPhoneのカメラでもっと遊びたいと思っている人には、是非ともオススメの一品である。


10種類のレンズは個性的かつ遊び心満載実際にカメラを起動するとこうなる。撮影段階からすでに楽しい
レンズ部の円盤がちょうどいい傾斜となり、置いたままでもiPhoneが使いやすい
撮影例。子どもの写真ばかりで恐縮だが、撮影するのがより楽しくなる
 10種類のレンズの中で比較的実用性の高いマクロレンズ。1cm近くまで被写体に寄れる

 

製品名製造元購入価格
Holga iPhone Lens Filter KitHOLGA24.99ドル

 

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2012/1/6 06:00