16段階で角度調整が可能なスタンド付きのiPadケース


iPad専用スタンド付きケース

 前回、iPhone 3G/3GS用、iPhone 4用のスタンド付きケースをご紹介したが、実はiPad版もあったのだ! って、前回ご紹介したキングジムのサイトをご覧になった方なら、とっくにご存知と思われるが……。

 この「iPad専用スタンド付きケース」(以下、iPad用)は、サイズが約247×192×24mm、重さは約176g。iPadに装着した状態で、全ての操作が可能なプラスチック製ケースである。背面にスタンドがあり、360度回転するので、縦置きでも横置きでも可能だ。基本的には、同社のiPhone 4用ケースの拡大版というイメージだが、側面は比較的露出が多い。スタンドの角度は16段階で変更でき、側面の凹凸はない。ケースの四隅とスタンドの先端には(パッと見ではほとんど見分けがつかないのだが)ラバー素材が使われているので、フラットな状態でテーブルに置いたときや、スタンドを立てたときに滑りにくくなっている。

 嬉しいのは、スタンドが作り出す角度の柔軟性と強度だ。iPadともなるとソフトウェアキーボード入力をする場面は多いはず。このとき、360度回転するスタンドが非常に便利なのだ。スタンドで1段分だけ角度をつけて使用すると、かなり入力しやすい角度になる。iPhone 4用の場合、同じ1段では操作中にスタンドが閉じて倒れてしまう恐れがあるが、iPad用では多少の負荷でも閉じない。その分角度調整には若干力が必要だが、安定感がある分、安心して入力できるだろう。

 ある程度角度をつけた状態なら、スタンドを180度回転させるだけでも、高さの調整ができる。立てて見せるスタイルから、入力しやすいスタイルが、スタンドの回転だけで実現するのだ。好きな角度は人によって違うだろうが、誰の要望にも応えてくれそうな柔軟性が魅力だ。当然、外付けのキーボードを使用する際にも、大いに活躍してくれることは言うまでもない。純正ケースの角度に不満がある方なら、かなり嬉しいのではないだろうか。

 ちなみに、ケース上部にはストラップホールもついている。当初は「そんな無茶な(笑)」と思っていたのだが、ストラップを付けて手を通しておけば、持ち運ぶ際に落下の危険が減る。片手にiPadを持ってプレゼンや接客をする、なんて場合なら、むしろストラップがあったほうが安心かもしれない。このケース、実は、細部までかなり気の利いたアイテムなのであった。

ケース背面の様子。先端中央(奥)にはストラップホールもあるiPadに装着してみたところ。四隅が少し高くなっているので、平らな机なら液晶を下に向けても安心
スタンドを引き出したところ。360度回転するので、縦置き、横置きどちらもサポートみんなで見るならこんな角度
入力するならこんな角度?液晶面が剥き出しになるので、バブルラッパーに入れようとしたが、ちょっと無理があった……。そのままクロスになるような袋があると嬉しいかも

 

製品名製造元購入価格
iPad専用スタンド付きケースキングジム7350円

 



(すずまり)

2011/1/19 06:00