毎日気軽に着替えるリストバンド腕時計「bootstrap」
ピンとキリの価格差が拡大する腕時計業界だが、本日ご紹介する「bootstrap」という名前のシリコンゴム製防水腕時計は、キリ価格帯の腕時計として豊富なカラーバリエーションで用途や選択肢を広げている。
「bootstrap」という言葉はIT業界では、“OS起動の幕引きをする初期的技術作業”を意味する。もっとも、ピンポイントでIT業界人を狙った製品とは思われないのでもっと一般的なネーミングだと思うのだが、普通に読むとただの「ブーツのヒモ」としか解釈できない。拡大解釈をすれば、大人であれば普通、自分ひとりの力でブーツのヒモを締めることができるので、「ひとりでできる大人用」といったコンセプトを伝えたいのかもしれない。
腕時計本体と同じカラーのオリジナル・プラスチックボトルに入って販売されている | 蓋を開けると、多少ヌメッとしたシリコンゴム製のbootstlapが登場する |
カラーは全部で12種類。筆者は、自分で使うにしろ、誰かにプレゼントするにせよ、無難なモノクロカラーの“ブラック”と“バニラ”(ちょっとくすんだホワイト)の2個を購入した。サイズ的には、手首周りが16cmの大人を標準モデルとして物理的にデザインされている。シリコンゴム製なので伸びるものの、手首周りが16cmより太い人だと少しキツそうだ。女性ならほぼ問題ないだろう。
バニラと呼ばれるオフホワイトのbootstlap。粘着性があり腕首に貼り付く感触は、好き嫌いがはっきり分かれそうだ | ブラック、バニラのいずれも、ゴミ&埃集塵腕時計であることは確実だ。防水性能を信じて、頻繁に水洗いしよう。マリンスポーツ好きのユーザーなら気にせず使える腕時計として重宝しそうだ |
完全防水なので、海や山などのアウトドアスポーツには最適かもしれない。実測重量の11gは腕時計としては超軽量だ。残念ながらバッテリー交換はできず、内蔵電池の寿命は約1年だ。消費期限のあるデザインウォッチだと考えるべきだろう。今は100円ショップでも、同じクォーツ駆動のそこそこ立派な腕時計が手に入る時代なので、価格性能比は決して優れているとは言えない。
少し残念なのは、シリコンゴムの特性として、周囲のゴミや埃を見事に吸着してしまう悪い癖があることだ。bootstrap腕時計も例外ではなく、腕に装着して近所を一周するだけで、ゴミや埃が付着してしまう。防水性能を信じて、洗面所で遠慮なく本体をゴシゴシ洗うことで細かな埃も洗い落とせる。どちらかと言えば、自分で使うより、ちょっとしたプレゼント用に在庫しておく、というのが真の使い方かもしれない。
商品名 | 実売価格 | 購入場所 |
bootstrap腕時計(ブラック、バニラ) | 1575円 | 銀座ハンズ |
2010/3/30 06:00