小物の接写に便利なスタンドタイプの三脚


接写用三脚。電子辞書をフレームにとらえている状態

 職業柄、デジカメで小物の写真を撮る機会が多い。本格的なスタジオを利用しているわけではなく、そのたび適当にあつらえたスペースで、小型の三脚を使ってどうにかやりくりしている。

 しかし、狭いスペースで三脚を使って小物を撮るというのは、なかなかうまくいかない場合が多い。というのも筆者の場合、小物と同じ高さに三脚を置いて撮影を行うため、三脚の脚が小物に写りこんでしまう場合が多いのだ。特に最近のPC周辺機器やアクセサリは光沢のある塗装が多いことから、製品に三脚が写りこむ可能性は大いにある。撮影環境に問題があることはじゅうぶん理解しているが、いかんせんスペースが足りないこともあり、だましだましやっているというのが現状だ。

 そんな中、最近使い始めてなかなか重宝しているのが、今回紹介する「接写用三脚」だ。これは接写用に作られたカメラ用のスタンドで、根元から角度が調整できることもあり、一般的な三脚に比べて撮影の自由度が非常に高い。三脚のように脚を突っ張って保持するのではなく、土台となるスタンド部でしっかりと支える構造なので、安定性は高く、撮影時のブレも起きにくい。事実上の「一脚」ということもあり、脚が被写体に写り込みにくいこともマルだ。

 海外製品ということもあり、ジョイント部の品質などは必ずしも高くないのだが、実売1000円以下の商品としては十分な実用性を持つ。小型三脚がどうにも使いづらくて困っている方におすすめしたい製品だ。

製品本体。三脚というより、台座付の一脚といったほうが正しそうだ支柱は最大で約50cm程度まで伸ばせる

鉄板のベース部は、使用形態に合わせて開いたり閉じたりできる支柱は根元から角度を変えられる

 

製品名製造元購入価格
接写用三脚ShopU945円

 

(山口 真弘)

2009/9/1 11:00