Bluetoothで音楽を飛ばして楽しむ。ヤマハ「NX-B02」
製品本体。今回紹介したブラックのほか、レッド、ホワイトをラインナップする。高さは170mm、底面積は84×84mm |
ヤマハの「NX-B02」は、Bluetoothに対応した、1BOXステレオタイプのスピーカーだ。パソコンはもちろんのこと、携帯電話などBluetooth機能を搭載した機器であれば、音楽をはじめとするサウンドを本製品に飛ばして出力することができる。
筆者にとってBluetoothといえば、製品が出始めの頃のつながりにくい印象がいまだにあって、製品を選ぶ際になんとなく避けてしまう傾向にあるのだが、今回試用したこの「NX-B02」においてはこうした心配は無かった。パソコンとの接続なら、パソコン側の設定画面で「新しい接続」を選んでペアリングモードにし、つぎに本製品上部にあるBluetoothボタンを長押しすれば、パスキーを入力するダイアログが表示される。取扱説明書に書かれた4ケタのパスキーを入力すれば、それだけで使えるようになるという仕組みだ。
さて本製品は、本体にわずか4つの操作ボタンしかないシンプルなインターフェイスになっている。前述のBluetoothボタンに加え、音量の大小、および電源ボタンの4つだ。Bluetoothボタンは通常は消音の役割を持っているので、基本的に音量調整と電源オンオフの操作系しか持っていないことになるが、それだけに分かりやすい。無線機器だからといって複雑な操作を要求されないのは、使い手にとってありがたい限りだ。パソコンのスタンバイ状態にも対応し、ノートパソコンでも問題なく利用できる。
音質はクリアで、やや低音が弱い印象を持ったが、出力そのものは最大20Wとこのクラスにしてはかなり余裕があるため、パソコン用の廉価なスピーカーと比べるとその差は歴然だ。送信距離も最大10mと広いため、例えばテレパソ(テレビ兼用パソコン)と接続して音声を手元で聞くといった用途にも利用できる。電池駆動も可能なので、業務ユースでセミナーなどのイベントにも使えそうだ。
購入にあたってポイントになりそうなのは、1BOXステレオタイプという仕様だ。本体の両側から音が出る仕組みになっているため、バランスよく聴くためには、体のちょうど正面にスピーカー本体を設置する必要がある。音の良し悪しや操作性よりも、むしろこの設置スタイルに馴染めるかがポイントになりそうだ。
本体の両側から音が出る1BOXステレオタイプなので、体のちょうど正面に本体を設置する必要がある | 操作系は上面に集約されている。ボタンは4つのみとシンプル |
背面。ACジャックの横にはミニジャック端子も備えるため、ケーブルで接続して有線スピーカとしても利用できる | 通常はACアダプタで駆動するが、単3電池×4本による駆動も可能 |
接続設定。PINコードを入力すれば認証が完了し、使えるようになる | パソコン側で認識された状態。ちなみに本製品にBluetoothレシーバは付属しないので、機器側に内蔵されたBluetoothモジュールを利用するか、別途買い求める必要がある |
商品名 | 発売元 | 購入価格 |
NX-B02 | ヤマハ | 2万5000円 |
2009/6/26 08:25