本日の一品

スマホやタブレットと一緒に遊び・学べる地球儀「ほぼ日のアースボール」

ほぼ日のアースボール

 子どもといっしょに野球を見ていると「この外国人選手はどこ出身?」「たしかプエルトリコ」「プエルトリコってどこ?」「中南米」「中南米ってどこ?」……などといった会話が発生し、最終的には「Google Earthとかで調べなさい」とGoogle先生に丸投げ。そして子どもは調べるのが面倒で放置してしまい、結局学びにつながらなかったりします。

 こういう時に地球儀があると、地理の勉強にもなるし良いんだけどなあ……と思って購入を検討したものの、意外とお高いんですね地球儀って。大きなものだと1万円オーバーもざらだったり。だったらGoogle Earthでいいかな……と思っていたところ「ほぼ日のアースボール」が割とお手頃な価格だったので購入、遊んでみたらなかなか愉快だったのでご紹介させてください。

ハンドボールよりちょっと小さいくらいのハンディサイズ地球儀です。
スマートフォン・タブレットでAR情報を取得し、地球上のリアルタイムの情報を表示できます。

 「ほぼ日のアースボール」は、糸井重里氏が主催する言わずと知れた有名Webサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」発の地球儀です。最大の特徴はAR技術に対応していることで、スマートフォンやタブレットにアプリを入れてカメラで地球儀を捉えると、地球上のさまざまな情報を表示できるようになっています。

コンテンツの一例「動物図鑑」。地球上の動物の分布を見ることができます。
普通の地球儀のように国名・国境を表示することも可能。

 コンテンツもさまざまなものが用意されていて、1時間ごとに更新されるデータを元に地球上の雲・雨・気温の分布などをリアルタイムで見られる「いまの地球」、1週間の地球の天気を動画で見られる「一週間の天気」などはずっと飽きずに眺めていられますし、「世界の国々」や「世界の地図帳」では地理・地政学上の情報を確認できます。動物図鑑や恐竜図鑑、遺跡や歴史などを確認できるモードなどもあり、子どもから大人まで楽しめると思います。

EUからは英国が抜けているなど、世界情勢がちゃんと反映されています(原稿執筆時点で、最近NATOに加入したスウェーデンはまだ反映されていないようです)。
ウクライナの情報。ちゃんと首都の名前が「キーウ(キエフ)」になっています。

 また普通の地球儀であれば、衛星写真から捉えた地理の情報と、国名・国境などの情報が記載されているところ、ほぼ日のアースボールは宇宙から捉えたすっぴんの地球の姿に、スマホでインターネットから取得した情報を重ねて見る形になります。つまり、常に最新の情報の地理・地政の情報を確認できます。たとえばEU加盟国の一覧からはイギリスが抜けていますし、ウクライナの首都を見ると、キエフではなく「キーウ」と表示されます。こういった即時性は実に良いなと思います。つい先日NATOに加盟したスウェーデンは原稿執筆時点では反映されていないようでしたが、近々アップデートされるのではないかと思います。

ほかの天体の情報を重ね見ることも可能。これは火星。
月の情報。地球との比較ができたり、着陸した地点を確認できたりします

 ちなみに宇宙の情報を見るコンテンツも用意されており、アースボールに月や太陽系上の惑星を重ね合わせて見ることもできます。太陽系の惑星の大きさを比較して大きさを実感したり、月面上にこれまで人類が着陸した地点を確認できたりして、なかなかに愉快です。

タブレットやスマートフォンが複数台あれば、子どもたちが個々に楽しめるのも良いところだと思います。

 本製品は発売から数年が経過していますが、情報は常に更新されているようですし、新しいコンテンツも随時追加されていくようです。お子様が小さいうちは動物図鑑を見て一緒に楽しみ、大きくなってきたら世界の地図帳や世界の国々で地理や地政について学べる、ずっと使える地球儀として、おすすめしたい一品です。

よく転がるので、猫と地球が戯れる場面も楽しめます。
製品名発売元価格
ほぼ日のアースボールほぼ日3960円