本日の一品

令和のケーブルモノは直角接続と反転Uターン接続が大切だ

意外と持っていそうで持っていなかったので速攻でケーブル角度変更ガジェットデバイスを3個買ってしまった

 超大型コンピューターのケーブルは別にして、パソコンが巷に登場した1980年代後半にはディスプレイをはじめプリンターやスキャナー、モデム、などなど多くの周辺機器が登場していた。当時も太いケーブルが90度曲がってくれた方がありがたい環境は多かったと記憶している。しかし、設置後再移動することの少ないデバイスが多く、技術的・コスト的に難しかったのだろう。

 そんな時代を過ぎて、パソコン周辺にも従来のケーブルよりはるかにスリムなUSBケーブルが登場してきた。しかし、マウス以外のキーボードもふくめほとんどの周辺デバイスは、やはり頻繁に移動するものではなかった。そんなケーブルに90度曲がるタイプや180度反転する接続形態が求められるようになったのは、スマホやタブレットの登場とパソコンとの関係性が大きな要因だ。

ポート種類の変更やオス・メス変換、歴史の壁を超えるアダプターなどなどのついでに角度を90度変える変更デバイスはこの世界では常識だ

 筆者は古くから、この手の変なガジェット系コネクターやアダプターが大好きなので要不要は別にしていろいろなモノが手元にある。USBケーブル系ではType-A、microUSB、miniUSB、Type-Cの相互変換やオス・メスタイプの変換を実現すると同時に、90度ケーブル角度を変える商品も多い。変わったところでは過去の形状のACアダプタープラグを新しいタイプに変換すると同時に90度変換する、歴史の壁を超えるタイプもある。

 今回ご紹介する角度変更と方向Uターンアダプターは全部で3個。筆者的には、機能や値段よりもその商品のネーミングに惹かれてしまって脊髄反射的に一気にいってしまった。購入したアイテムは「LAN角度変更コネクター」が2種類。そしてUSB Type-Cの「方向Uターンアダプター」が1個だ。

左から今回手に入れた「方向Uターンアダプター」(池尻1丁目)、「LAN角度変更コネクター」(中町2丁目)、「LAN角度変更コネクター」(中町3丁目)の3個

 製造販売しているのはエアリアという企業。商品についてる地名は知っていても、筆者とは縁の薄い街で地名を商品名に割り振った本当の理由は想像もつかない。

 LAN角度変更アダプターは、当初1つだけ買ってみたが筆者の所有するLANポート付きパソコンのポート位置が全て右側面にあり、最初に買った「中町2丁目」モデルでは手前に伸びたRJ45のケーブルが邪魔だった。それでRJ45ケーブルが向こう側に伸びるタイプの「中町3丁目」モデルを購入し、無事RJ45ケーブル問題は解決した。

LAN角度変更コネクターは中町2丁目と中町3丁目の2個があればほとんどのケースに対応できる。ほかに4丁目、5丁目もある

 筆者の購入したLAN角度変更コネクターにはそれぞれ「世田谷中町2」と「世田谷中町3」の小さなステッカーが同梱されており製品へのこだわりやジョーク的なニックネームを加速するには十分だ。

 続いて次にご紹介する「方向Uターンアダプター」(池尻1丁目)に同サイズのステッカーが付属していないのは極めて残念。時間がある時にラベルプリンターで自作する予定だ。持ち出す機会の多いこっちの方が目立ち度は抜群だろう。

LAN角度変更コネクターには専用のプロダクトネームシールがあるのが嬉しい

 今回ご紹介する、池尻1丁目と呼ばれる方向UターンアダプターはUSB Type-Cプラグを180度方向転換させるアダプターだ。スマホゲームユーザーや寝床でスマホを使うユーザーにはお馴染みの、プラグ部分がフレキシブルなケーブルと目的はある程度かぶる。

「方向Uターンアダプター」(池尻1丁目)は従来のフレキシブルなプラグの機能とも多少かぶる

 よく見かけるただ90度角度を変えるタイプとは異なり、スマホなどのUSB Type-Cポートが180度反対側に向きを変えるアダプターなので、形状は側面から見るとスマホの充電コネクターから背面側に回り込むU字型のアダプターとなる。

 特殊な形状ゆえ、スマホの厚みがある程度の範囲でないとマッチしない。今回、筆者は純正シリコンカバーを取り付けた「Leitz Phone 2」で使用したが、あつらえたようにサイズピッタリだった。一方、純正ケースに入れたヘビーデューティー仕様の「Unihertz TickTock」には分厚過ぎて全く使えなかった。

筆者のLeitz Phone 2に純正シリコンカバーではあつらえたようにピッタリだった。寸法はシビア。厚みのあるタフスマホでは使えない場合もあるので購入の前には同社のWebサイトの寸法をチェック。

 充電ケーブルをつないだまま、スマホを使いたいシーンは比較的日常でも考えられる。たとえば、ベッドで寝ながら仰向けでスマホを使う場合などスマホの真下から伸びる充電ケーブルは運が悪いと自分の顔や首周りに垂れ下がってきて、結構うっとうしくて画面に集中できない。

筆者の寝室で充電しながら上向き寝ころびスタイルの時はこれ
モバイルバッテリーひと握り型の場合はこれ

 方向Uターンアダプターを使用して、方向変換したUSBケーブルを手のひらで抑え込んで使用することでUSBケーブルの邪魔さ加減を低減できる。またできる限り短いUSBケーブルを使用して、モバイルバッテリーをスマホの裏に押し当てて同時に持って使用することもできるだろう。

 筆者の場合は、方向Uターンアダプターをスマホで使うケースよりWindowsのモバイルパソコンの外付けセカンドディスプレイとの接続や電源供給で使用するケースが多い。薄型のモバイルディスプレイの場合、側面のType-Cポートの位置によっては挿入したUSBケーブルがモバイルディスプレイの幅から大きく膨らみあふれ、デザイン的に残念なだけではなく余計なケーブルの長さも必要になる。

モバイルパソコン+外部モバイルディスプレイを使うWindows画面拡張時には超便利

 方向Uターンアダプターさえ持っていれば、モバイルパソコンやモバイルディスプレイの映像入出力Type-Cポートが本体の左右のいずれにあっても、ごく普通のUSB Type-Cのストレートケーブルだけで省空間の拡張ディスプレイ環境を構築・活用できる。

 多くの周辺デバイスの搭載ポートが、USB Type-Cで統一されつつある令和時代。この手のケーブル角度変換ガジェットが日常のスマホやパソコンなどの操作環境で役立つことは多い。ポート変換、角度変換、機能変換、シンプルな延長、時代の壁を超える変換アダプターなど、便利なモノを即買っているとアッという間にアイテムが集まってしまう。

便利アイテムはすぐに溜まってしまう。
世田谷中町2丁目、世田谷中町3丁目、世田谷池尻1丁目の3個は筆者の必須アイテムだ

 しかし、今回ご紹介する世田谷中町2丁目、世田谷中町3丁目、世田谷池尻1丁目の3個は是非揃えておきたい本日の逸品だ。

製品名発売元実売価格
LAN角度変更コネクター 中町2丁目エアリア562円
LAN角度変更コネクター 中町3丁目エアリア555円
方向Uターンアダプター 池尻1丁目エアリア655円