本日の一品

画面が綺麗、睡眠監視機能がありがたい「Oppo Watch Free」

 スマートウォッチを次々と変えて使っている筆者なのですが、ここのところ使用しているのは、ちょっと発売時期が戻って、オウガ・ジャパンが2021年12月に発売したスマートウォッチ「OPPO Watch Free」です。

 久しぶりに電源を入れ、ファームウェアアップデートしてみると、気になっていた症状なども改善されておりずいぶん使い勝手のよいスマートウォッチになっていたのでご紹介したいと思います。今ならお値段もこなれているでしょうしね。そもそもの価格も9980円とお手頃なのですが。

 「Oppo Watch Free」の良いところは、このお手頃価格ながら、まず、盤面が見やすいこと。ディスプレイに約1.64型AMOLED(280×456ドット、326ppi)を搭載しており、これが多少明るい屋外でも時間などがちゃんと読み取れます。通知などは、最大108文字まで表示可能。このくらい文字数があると結構メッセージが読み取れますね。

メールの内容もだいたい分かるくらい、ちょうど良い表示文字数

 重量はベルト含めて33グラムということで、腕時計としてはかなり軽い部類となります。時計と言うよりスマートバンドを巻いている感覚になります。ウォーキングやジョギングなどでも腕に付けていて邪魔になることはありません。

 そうそう、これだけ軽いということからも分かるとおり本体はポリカーボネイト製、ベルトも樹脂製です。ベルトはレザー風のシボ加工がされています。が、全体的にお値段相応の外観であることは否めないですね。

 そして、外観的な特長としては、物理的なボタンが全くない点も挙げられるでしょう。スマートウォッチにもありがちなリュウズなどのボタンなどが全くありません。これも「Oppo Watch Free」がスマートウォッチと言うより、スマートバンド的な見た目と操作感になる一因なのかもしれません。

サイドにも物理的なボタンなどは何もなし。つるりんぺったんこ。

 ということで、「Oppo Watch Free」では、操作は盤面を指で触ってタッブ、スワイプなどで行えるようになっています。盤面をダブルタップか、裏を向けていた盤面を表に向けることでも、盤面が表示ができます。

 この状態で、盤面に置いた指を上から下へスワイプすれば設定の画面が表示されます。逆なら通知一覧です。簡単に言えば、スマートウォッチが持っている、光センサー・加速度センサー・タッチパネルで、全ての操作系ができているというわけですね。

スマートウォッチに必須の「本日のアクティビティ記録」もこの通り、しっかりと持っている

 機能面で言うと、「Oppo Watch Free」はちょっと上の価格帯のスマートウォッチが持っているような機能もだいたい持っています。つまり、時刻表示、盤面変更、歩数計、エクセサイズ時間、アクティビティ数、睡眠時間、心拍数、血中酸素レベルの測定。それにスマートフォンからの通知もできます。

 OPPOらしいクッキリとしたAMOLEDの発色もあり、通知の文字などは非常に読みやすく、前述しましたが、結構メッセージなどは割と支障なく読み取れます。

 盤面はもちろん、カスタマイズ可能。スマートフォン用のOppo Watchシリーズのリンクソフトである「Hey Tap Health」から、自分の好きな写真を転送し、これを使うということも可能です。

 さて、「OPPO Watch Free」の特徴として挙げたい機能に、「睡眠分析機能」あります。これが実に細かくよくできているのです。

 浅い睡眠・深い睡眠・レム睡眠・覚醒時間が表示され、筆者のように夜中に起きてしまう場合は、「第1睡眠」「第2睡眠」と分けて表示もしてくれます。筆者は、睡眠に関しては正直、あまり健康な方ではないのですが、浅い眠りが多く、深い眠いが少ない、全体に睡眠時間が少ない、というのがグラフでもハッキリとわかります。

睡眠時間中、深い睡眠や覚醒時間がどのくらいあったのかわかる。自分の睡眠状態を知りたい人にはいいガジェットかも
眠る習慣を付けたいひとには就寝時刻を知らせる機能もある。

 また、血中酸素レベルを測定することができます。で、これは日中であればマニュアルですが、夜間睡眠時はオートで定期的に一定間隔で、あるいは常時測定することができるようになっています。この定期的観測で、就寝中の血中酸素レベルが落ち込んでいないかもわかります。

 ちなみに、ファームアップデート以前に筆者が気になっていた「OPPO Watch Free」の挙動というのは、エクササイズで連続した心拍数などを記録したいときに、データが欠落することがあるというもの。加えて、睡眠中の睡眠データも一部が欠落するようでした。これらが最新のファームウエアアップデートでは全く問題なくデータが連続して取れるようになったので、おそらくこの辺りの挙動は改善されたのでしょう。

就寝中の血中酸素レベルを表示。これが落ち込んでいて睡眠もおかしい、というようなときは、少し、自分の体を省みた方がいいかもしれない。

 「OPPO Watch Free」のみで実現する機能ではありませんが、スマートフォンのHeyTapアプリとのコンビネーションで「いびき測定」と「呼吸障害判定」をすることもできます。

 この両方を組み合わせると睡眠障害で、血中酸素レベルが落ち込んでいる、そのとき大きないびきをかいている……。というような自分ではわからない睡眠中の状況がわかるかもしれません。

 もし、そうなっていたら、睡眠中に無呼吸状態が繰り返され、睡眠が妨げられる病気、睡眠時無呼吸症候群(閉塞性睡眠時無呼吸症)の恐れもあります。この機械は医療用ではなく、計測した結果は目安でしかありませんが、問題のある睡眠になっている兆候を知りたい、そうだった場合結果を持ってクリニックや病院に相談したいというときには手がかりのひとつにはなるかもしれません。

 ひとつ注意点があるとすると、デフォルトの設定ですね。自動画面オフまで「5秒」と非常に短く設定されていて、筆者は内容を読み切れないことが多いのです。これはMAXの「10秒」にしておくのがオススメです。できるなら15秒とか、もっと長くしたいですが……。

製品名発売元実売価格
OPPO Watch Freeオウガ・ジャパン8980円
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