本日の一品

「BigBlue 28W ソーラーチャージャー」で夏の日差しを有効活用しよう

広げると長辺83cm(実測)になった。ハトメの間隔は実測でだいたい66cm、24.5cm。

 6月に入って東京も日差しが強くなってきた。この日差しを活かせるようにと折り畳みできるソーラーパネル「BigBlue 28W ソーラーチャージャー」を購入したので紹介したい。

 以前、本コーナーでも別メーカーの製品が紹介されているが、今回購入したのはもっと小型の28W出力。折りたたむとA4用紙を細長くした程度の大きさになり重さも624g(実測値)と、持ち歩きも苦にならないのが大きな違いだ。

畳んだ状態。下に敷いてあるのがA4用紙。

 筆者はAmazonのセールで5600円くらいで購入した。現在は7199円で販売されているが、500円引きのクーポンが出ていることもある。

 使い方は簡単で、広げて直射日光の当たるところに置いて、充電ケーブルでスマートフォンやモバイルバッテリーとつなぐだけだ。本体に付いた2桁のメーターはUSBコネクタからの出力電流をアンペアを表示している。何もつながずにソーラーパネルを日に当てると「0.0」と表示されるが故障ではないので落ち着いて充電したい機器を接続しよう。

メーター部分拡大。数値は発電量ではなくUSBコネクタに供給されている電流がアンペアで表示されている。

 ソーラーパネル自体の出力は28Wということだが、USBコネクタからの出力は5Vで最大4A、USBコネクタごとの出力は最大2.4A。パネルの全力を活かしたかったらUSB機器を2台つなぐ必要があるということだ。

 また、5V/2.4A出力ということは12W出力ということなので、ベストな条件が維持できれば容量5000mAh(18Whくらい)のモバイルバッテリーは1.5時間程度で充電できることになる。もちろん自然相手なのでそんなに甘くはないのだが……。

 実際に筆者の家のベランダに置いて使ってみた。南東向きなので午前中しかベランダに直射日光が当たらないので早起きしてパネルを設置した。本当は入射光に対して直角にするべきだが太陽はどんどん動いていくので地面に平置きなので5000mAhのモバイルバッテリーをつないで出力は2.0A。これはモバイルバッテリーの最大入力電流が2.1Aなので問題ない。そこでスマートフォンをつないだところ2.8Aまで出力が増えた。このあと日差しの強さで3.2Aの表示を見ることもできた。

 このまま行ってくれれば2時間程度でモバイルバッテリーもフル充電されるのだが、その後、だんだん雲が出てきて1.0Aを切ることも増え、結局フル充電されるまで4時間かかった。平均で1A弱の出力だったということだ。途中、スマートフォンもつないでいたし、快晴でもなかったほか、ソーラーパネルに不利な設置場所だったので、モバイルバッテリーが満充電できるということがわかっただけでも十分な収穫だと言えよう。スマートフォンのバッテリ容量はだいたい2000〜3000mhAなので、ベストな条件でなくとも2〜3時間あれば満充電にできると思われる。持ち歩くことを考えるとサイズと出力のバランスがちょうどいいと思う。

USBコネクタ部分拡大。ゴムのキャップが付いており使わない時はほこりが入らないようにしておける。

 利用する際には、直射日光下に長時間設置することになるので、運用には注意が必要だ。充電される機器が直射日光にさらされないよう工夫しよう。本体についたポケットに入れるか、ケーブルを伸ばして日陰に置くかしてほしい。

 いちおうIPX4の防水ではあるが、USBコネクターがあるので雨の中で設置できるようなものではない。そのため24時間365日外に出しておくような運用は無理そうだ。

カラビナ4つとUSB Type-B to Cケーブルが添付されている。ケーブルは充電専用ではなく通信線もつながっているタイプだった。

 午前中しか使えない筆者宅では運用がちょっと難しそうだが、野外で何かするときや災害の時には活用できそうなので期待している。

製品名購入元価格
BigBlue 28W ソーラーチャージャーAmazon.co.jp5598円