本日の一品

携帯性抜群! 貝印の「紙カミソリ」を使ってみた

貝印の「紙カミソリ」

 世界的な脱プラスチックの動きもあって、これまでプラスチック素材だった使い捨てカミソリまでもがついに紙に! ということで話題になった貝印の「紙カミソリ」。以前からカミソリは貝印派だった筆者は、もちろん秒で予約購入した。

 一番の特徴は、もちろん紙製であるところなのだけれど、購入直後の状態だとほとんどただの厚紙1枚という感じのシンプル、コンパクトさが大きなポイントだ。かさばらないので持ち運びしやすいという携帯性の高さは、これまでのプラスチックカミソリにはないメリット。旅行・出張などで活躍してくれること間違いなし、というのがひと目見ただけでわかる。

5色セットで、1つずつ別々の紙パッケージに封入されている
ペラッとした紙なので、ポーチなどにも入れておきやすい

 で、実際にカミソリとして使うには、本体に書かれている指示の通りに、折り紙のように折って組み立てる。これには30秒もかからない。最後に、唯一金属製となっている刃の部分を保護しているシールを、本体の首に巻いて固定する。何度もはがして使えるようなシールではないので、基本的には一度組み立てたら寿命まで使い切る、ということになりそうだ。シールの代わりに別のテープを使うことにすれば再利用できるかもしれないけれど。

本体にある指示通りに折って組み立てる
最後に首部分にシールを巻いてできあがり

 スムーサーはなし。ただ、従来の使い捨てプラスチックカミソリの多くが2枚刃であるのに対して、本製品は3枚刃ということもあり、そり心地としてはより優しく、深剃りもしやすい。全体的に軽く柄が短いので、つまんで持つというより、手で覆うような形でそっていくことになるから、やや使いにくさはあるものの、そるという点での性能はかなり高いようだ。

 紙製ということで、気になるのは耐久性。素材としては、なんとなく牛乳パックに近いような気もするけれど、それよりは丈夫そうな雰囲気。とはいえそれでも紙は紙なので、水濡れに完全に耐えるわけではなさそう。

 耐久試験的に浴室内に置きっぱなしにしながら使ってみた結果、2日目(2回目)までは全く問題なく使えたが、高湿度のせいか水分を吸ってしまい、3日目には柄が少ししなやかに。4日目、5日目になると全体的に柔らかくなって、さすがに使いにくくなった。金属製の刃の劣化は感じないものの、柄の先端がほぐれてしまい、使い続けるのは厳しい感じだ。

5日間浴室内で使い続けた紙カミソリ。柄の先端がほぐれて、全体的に若干しなしなになった

 湿度が低い洗面所などであれば、刃の耐久性は高いので、おそらく1週間程度は問題なく使えそうではある。5色(5枚)セットで1100円と、使い捨てにするにはちょっとお高い気がするけれども、旅行・出張用アイテムとして荷物にならず、出先でも捨てやすいこと、オシャレ感のあるデザインも含めて考えると、十分にその価値はあるように思う。

製品名発売元実売価格
紙カミソリ(5色セット)貝印1100円