本日の一品

温度・湿度・照度センサーを備えてアプリで連動が簡単なスマートリモコン

 スマートスピーカーやスマートスイッチなどスマート某を便利に活用している人もいる反面、設定の面倒くささやできることに限りがあり、天気予報を聞くくらいしか使ってないという人も少なくないと思う。

 どちらかというと積極的に音声指示をするより、気温などの条件から自動で動いてくれるほうがいい。とはいえ、それを実現するには、さまざまな機器を横断的に使うためにIFTTTなどの別のサービスを介する必要がありさらに難解だ。できれば、ひとつのアプリで対話式で簡単にできるとありがたい。

+Styleの「スマートマルチリモコン」

 そう思っているときに登場したのが+Styleの「スマートマルチリモコン」だ。一応はWi-Fiで接続して、赤外線で周囲の機器をリモコン操作するというものだが、温度・湿度・照度のセンサーを内蔵しており、センサーの値によって自動的にリモコン操作を行うことはもちろん、+Styleの他の機器と簡単に連動できる。

入っているのは本体とUSBケーブルのみ。電源アダプターは別途必要
センサーが見える
裏側。電源を供給するUSB端子と設定用のボタンが唯一のものとなる
箱は質素でシンプルで無駄がない

 筆者の場合、赤外線リモコン機能よりも温度・湿度・照度センサーを使ってみたいという気持ちが大きく、+StyleのWi-Fiで操作できるLED電球やシーリングライトといった照明器具との連携に興味があった。

+Styleのアプリをインストールする
アプリの登録後に本体を登録する
登録後、まずエアコンを登録した。下にはすでに温度、湿度、照度が表示されているが、これらは接続後しばらくしないと表示されない

 スマートマルチリモコン自らのセンサーの情報を使って条件が設定できるため、例えば、日の入りにしても、暗さで動作を分けられる。同じ+StyleのWi-Fi電球で、配色まで変化できるタイプを使えば、200ルクス以下になったら電球色で薄暗く点灯、さらに暗く100ルクスになれば昼光色で点灯させるというように柔軟に設定できる。

少し暗くなったときの設定。電球色で1%の明るさで点灯する
真っ暗になったときの設定では昼光色で全光量で点灯
明るくなったときの設定もしておかないと、電球は点灯したままだ

 また、単純に気温が高くなったらスマホアプリに通知するということもアプリ設定だけで簡単にできる。温度や湿度による室内監視が簡単に行える。

スマートモードの自動設定は複数設定できる
通知だけの設定も可能。室温が高くなったときに通知するということが可能
通知を受信したところ

 なお、+Styleのアプリは「Tuya Smart」の技術を使ったものなので、本家Tuyaのアプリと同様、センサーを用意しなくても、気温や天候、日の出日の入り時刻、風速といった気象情報をクラウドから取得して、条件に合った場合に動作させるといったことも可能。ただし、その場合は気象台から取得したデータなので、自分の部屋のピンポイントな情報で動作させたければ、やはりセンサーが必要になる。

 そして、赤外線リモコンについても記しておくと、プリセットは非常に多い。通常は大手メーカーに限られることが多いが、マイナーなものや新興ブランドまでかなり網羅しておりテレビもエアコンも設定に困らない。設定できる機器のなかにはタカラトミーのプラレールアドバンスの赤外線コントロールまで用意されている。

プリセットされるテレビのメーカー
テレビのメーカーをスクロールしてくと、かなりのメーカーを網羅している
こちらはエアコンのメーカー

 登録できる機器はさまざまだが、エアコンなら誤操作をしても大きなトラブルにはなりにくいが、赤外線で操作できる機器のなかにはヒーターなどの暖房器具も含まれているため、設定できるからといって安易に設定しないほうがいい機器もあるだろう。

これは「その他の機器」のメーカー
タカラトミーは何の設定があるのかと思ったらプラレールアドバンスだった
プラレールアドバンスの操作項目。これも気温に連動して走行させるなどの設定が可能だ

 今回、筆者はどちらかというと赤外線リモコンよりもセンサーの活用に注目してしまったが、センサー+赤外線リモコンと考えると、非常にお買い得で便利な製品。もちろんGoogle HomeやAmazon Alexaに登録して連携することもできる。同様のリモコンは他社にもたくさんあるが、+Styleの製品ならアプリ内で機器の連動を簡単に設定できることが何よりの特徴といえそうだ。

製品名販売元購入価格
スマートマルチリモコン PS-IRC-W01USBプラススタイル6480円