本日の一品
ありきたりのUSBメモリーを使えない人の“おでん”と“団子”のUSBメモリー
2019年11月18日 06:00
日本で初めてUSBメモリーが発売されてもうすぐ20年になる。今も発売当初も本体のサイズに大きな差異は見られないが、その間に容量は8MBクラスから1TBくらいまで約12万5000倍に急成長した。本体サイズに差がないのは、人間が自分の指先で持って操作するからに他ならないのだが。
そんなUSBメモリーをコレクションするのが、成り行きではじめた筆者の趣味だ。専用ドライバーを必要とした日本初のUSBフラッシュメモリー「Thumb Drive」(2000年)や、Windowsに標準ドライバーが入り買ってすぐ使えるようになった「IBM USBメモリーキー」(2001年)以降のいろいろな製品を今も手元に置いている。時々、断捨離をするのだが、それよりもまだまだ新しいアイデアの商品が登場するスピードが多く、その数は増えるばかりだ。
USBメモリーの新商品のトレンドには、テクノロジー商品らしく容量や処理スピードでドヤ顔できる商品と、アイデアやセンス、ジョークでドヤ顔できるモノの二極化がされてきているようだ。
そんな環境になっても、見慣れない目新しいUSBメモリーを買ってしまうのは、その面白さ、楽しさだ。いつもの悪い癖でネットを徘徊していて見つけたUSBメモリーは、これからの季節にピッタリな“おでん”USBメモリーとカラフルなカラーがかわいい“三色団子”のUSBメモリーだ。
いずれもサイズこそ本物のおでんやお団子よりコンパクトだが、その雰囲気と質感はなかなかだ。おでんUSBは、使用時には先端の三角形のこんにゃくを引き抜いてパソコンのUSBポートに挿入する。しっかりと奥まで挿入しないと認識しないことがある。
一方、三色団子USBの方は、くしと反対側のピンク色の団子を一個引き抜くとUSB Aプラグが出現する。おでんUSBと同じようにパソコンのUSBポートに挿入することでデータの読み書きが可能となる。
三色団子USBは、おでんUSBと比較して多少厚みがあるので、最近の超薄型パソコンでは本体を持ち上げてしまう可能性もあるだろう。常識外のスタイルをしたUSBメモリーだが、いずれも読み書きのタイミングで本体内部が赤く光ってくれるので、その時だけはUSBメモリーであることを意識させてくれる。
パソコンだけで使うにはもったいない怪しげな形状なので、筆者はパソコンとスマホとの写真や動画データの転送などに三色団子USBを利用している。秋葉原やネット通販ショップなどで販売しているOTG対応のType-C/Type-AやmicroUSB/Type-Aのコンパクトなコンバーターとスマホアプリのファイルマネージャーがあればいとも簡単に実現できる。
特別大きな動画などを転送する必要がなければ、一般的にUSBメモリーなどは16GBもあれば筆者的には十分だ。おでんUSBと三色団子USBは、スタイリッシュで隙のないステーショナリーやエッジの効いたスマホとのタイトなマッチングはイマイチだが、緩いスマホや腕時計、メモ用紙や怪しいボールペンとの相性は抜群だ。たまには張り詰めた世界から飛び出して、緩くて楽しい世界はどうだろうか!?
製品名 | 購入場所 | 価格 |
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おでんUSB/三色団子USB | Web通販ショップ | いずれも1500円前後 |