本日の一品

“ふつうのドライバー”のようにコンパクト、USBで充電できる電動ドライバー

電ドラボール No.220USB-1

 本格的に日曜大工をするなら電動ドリルドライバーや電動インパクトドライバーを使って木ビスを締め上げるところだが、機械の組み立てや整備に、もう少し力が小さくていいので気軽に電動でネジを締めたい、という希望があった。

 特に、長いビスで何回もネジを回さないといけないような場所は、電動でぐるぐる回してくれたらどんなに便利だろうと思うことが多い。かといって大きな電動ドリルドライバーを持ち出すのは躊躇するし、重量のある電動ドリルドライバー使うくらいなら、ネジを手回ししてしまったほうが早い。

 もう少し簡易的にネジを回せる乾電池式のツールもあるが、小型の機種でも電池のぶん大きく、手軽に取り出してさっと使うには不向き。従来からある充電式のドライバーでは柄が太くて細かい場所の作業はやりにくい。しかも、乾電池式では締め付けトルクがいまひとつだった。

電ドラボール No.220USB-1
見た目はふつうのボールグリップドライバーに少しスイッチの出っ張りがある程度

 ちょうどよいものはないかと思っていたときに、ドライバーで有名なメーカーのベッセルから、電動ドライバー「電ドラボール No.220USB-1」が登場した。リチウムイオン充電池を内蔵していて外見はスマート。micro USBで簡単に充電できるようになっている。一般的な六角形のビットでさまざまなドライバーの先を交換できるため、プラスドライバーだけでなく六角レンチやヘックスローブに交換することもできる。

白色LEDでドライバーの先を照らす

 発売直後から品薄で入手するまで時間がかかったが、実際に手に持ってみると通常のボールグリップドライバーとあまり変わらないサイズ。重さも160gと、バッテリーやモーターが組み込まれていることを感じさせない。使ってみると、ネジを回す力も強くて実用的。クラッチがないので締め付けトルクはモーターの強さとイコールになってしまうが、強くもなく弱くもなくちょうどよい。

スイッチを前後にスライドさせると回転する
同じベッセル製、長さ100mmで2#サイズのボールグリップドライバーとの比較

 回転させると一定時間はドライバーの先が白色LEDで照らされるため、薄暗い場所でも使いやすい。また、本締めは手動でというように製品紹介に書いてあるが、手動のドライバーを別途用意しなくても、モーターを止めて握って回せば強く締められる。

 説明書によると連続使用時間は40分。業務で使うのでもなければここまで連続して回すことはないため、特に問題なし。3.6V 800mAhの内蔵充電池は、適当なケーブルとUSB充電器で接続しておけば約60分で充電できる。充電中は赤いLEDが点灯、充電完了すると緑色に点灯する。

 本体はコンパクトなので、電動ということを意識せず、ふつうのドライバーと同じように工具箱に放り込んでも大丈夫だろう。便利なネジを回すドライバーとして重宝しそうだ。

充電用のUSB Micro-B端子
充電中は赤いLEDが点灯し、充電完了すると緑色に点灯する
電ドラボール No.220USB-1のパッケージ。ビットが5本付いたNo.220USB-5も別にある
製品名販売元購入価格
電ドラボール No.220USB-1ベッセル4202円