本日の一品
通常のマウスをそのまま小型化、持ち歩きに最適な手のひらマウス「Corot ポケット」
2019年9月3日 06:00
製品ラインナップとしてはそれほど目立たないものの、各マウスメーカーがひとつはラインナップしているのが、持ち歩きを前提とした小型マウスだ。通常のマウスをコンパクトにしただけの製品もあれば、折りたたみなどのギミックを搭載し、持ち歩く時のみ体積を減らせる製品もある。いずれもタッチパッドしかない状況では、大いに重宝する。
今回紹介するナカバヤシの「Corot ポケット」は前者で、ボディサイズそのものが小さなマウスだ。うずらの卵と鶏卵のちょうど中間くらいのサイズで、ホイールがなければマウスと気づかないほどの大きさだ。筆者の知る限り、国内で販売されているワイヤレスマウスとしては、おそらく最小クラスに相当する製品である。
インターフェイスは2.4GHz帯の独自方式で、付属のUSBレシーバーをPCに差して利用する。USBポートをひとつ占有するのはマイナスだが、Bluetoothマウスのようなペアリング作業を必要とせず、物理的に差し込むだけですぐ使えるのは利点だ。外出先で、誰かのPCを借りて使う場合も重宝する。
充電は本体の先端にあるUSBポートで行う。本製品は持ち歩きあるいは予備としての利用がメインになると考えられるが、しばらく使っておらず完全に放電した状態であっても、USBで充電できればすぐに使えるので、利便性は高い。ちなみにこのUSBポートは充電専用なので、PCとケーブルでつないで有線マウスとして使うことはできない。
このボディサイズということもあり、機能は一般的なホイール付きの3ボタンマウスそのものだが、ボタンの感触など基本性能の部分で問題はみられず、よい意味で普通に使える。モバイルマウスは基本性能に難がある製品も多いので、この点は意外と貴重だ。ホイールは幅が極端に薄く、最初は少し違和感があるが、使っているとすぐに慣れる。
持ち歩きを前提としたモバイルマウスの中には、折りたたみや変形によってサイズを小さくできる製品もあるが、多くは可動部があるため強度面に難があったり、また底面が平らでないため布などの上で動かすとひっかかりやすい場合がある。その点、本製品は、一般的なマウスをそのまま縮小したデザインゆえ、違和感なく利用できるのがメリットだ。
今回はWindowsでのみ使用しているが、macOSでも利用可能とのことなので、ひとつ持っておけば何かと重宝する。持ち歩きに便利なマウス、あるいは引き出しの中などでなるべく場所を取らない予備のマウスを探している人におすすめできる製品だ。
製品名 | 販売元 | 実売価格 |
---|---|---|
Corot ポケット(MUS-RIT159BL) | ナカバヤシ | 3980円 |