本日の一品
10ボタン搭載なのに実売千円台前半、入門用にも最適な格安ゲーミングマウス
2019年7月10日 06:00
筆者はPCのゲームはまったくしないのだが、PCで使用しているマウスはここ数年、ほぼすべてがゲーミングマウスだ。その理由は精度の高さや、握りやすさ、動かしやすさなどさまざまだが、最大の理由はなんといっても、ビジネス用のマウスに比べて、搭載するボタン数が圧倒的に多いことだ。
ビジネス用のマウスといえば、ホイールを含めた標準的な3ボタンか、そこに「戻る」「進む」の2ボタンを加えた5ボタンマウスが一般的だ。しかしPCでさまざまな定型作業にショートカットを割り当てて効率化しようとすると、5つのボタンでは到底足りず、筆者の場合は最低でも7ボタンはないと、買う際の選択肢にすら上がらない状況だ。
こうした背景があって、7ボタン以上のマウスを探していると結果的にゲーミングマウスに行き着いてしまうのだが、今回紹介するエレコムの「M-DUX30BK」は、その中でもとびきりのコストパフォーマンスのよさを誇る逸品だ。
実は本製品には14ボタンを備えた上位モデルが存在しており、筆者は当初そちらを使う機会があったのだが、マウスのボタンの数はさることながら、操作性のよさ、さらにコストパフォーマンスの高さに驚かされた。というのもこの製品、14ものボタンを備えていながら、実売価格が二千円ちょっとと、破格に安いのだ。しかもスポット価格ではなく、少なくとも2年はこの価格で継続販売されている。
製品が終息する前に予備を確保しておこうと探していて発見したのが、今回紹介する下位モデルの「M-DUX30BK」だ。こちらは10ボタンとやや少ないものの、価格はさらに安く、千円台の前半で入手できてしまう。ここまでくると、もう破格とかリーズナブルとかいう表現でも追いつかない。異常といえる安さだ。
14ボタンの上位モデルは、左側面だけで9つものボタンがあり、割り当てを覚えるだけで一苦労だったが、本製品であれば左側面のボタンは5つと適度な数で、ボタン自体の判別もしやすい。特に筆者の場合、ゲーミング用途に使うわけではなく、7ボタンに2~3つ追加できれば十分なので、10ボタンというのは過不足なく使える数だ。
実際に使ってみて分かったのは、14ボタンの上位モデルと違ってチルトホイールに対応しないこと、また上位モデルはケーブルの外皮が布製だったのが本製品では一般的なビニール素材であるため強度は劣ることだが、価格を考えると些細な問題だ。
それ以外の使い勝手は同様で、ボタンの割り当て設定は本体内のメモリに保存できるので、接続先のPCを変えても使用できるほか、マクロなどの設定の自由度も高い。またキーの割当は画面上に表示されるキーボードから選ぶ仕組みなのでわかりやすい。
さらに左右ボタンにオムロンのスイッチを採用しているのも同様で、使い勝手も良好と来ている。ボタンの多いマウスに興味があるがゲーミングマウスは高価で……と尻込みしているユーザーにおすすめできる一品だ。
製品名 | 発売元 | 実売価格 |
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DUX(ドゥクス) M-DUX30BK | エレコム | 1383円 |