本日の一品

Anker社のポケッタブルBluetoothスピーカー「Soundcore Ace A0」

 Anker社の手のひらに乗ってしまうほどの小さなBluetoothスピーカー「Soundcore(サウンドコア)」ブランドの一番小さな「Soundcore Ace A0」を買った。同梱物には常時携帯するためのストラップも入っている。それ以外にはスタートガイドとセーフティガイドブック、充電用の短いmicroUSBケーブルだ。

手のひらにのせてもまだまだ余裕のウルトラスモールBluetoothスピーカーSoundcore Ace A0
同梱品には携帯用のストラップも付いている(中央)

 Anker社と聞けばつい最近までは、モバイルバッテリーとUSB・ACアダプター、そして関連するケーブル類のメーカーだと思っていたが、最近では、主製品であるモバイルバッテリーを活用したさまざまなスマホ関連の製品を意欲的に発売してきている。筆者宅でも活躍しているAndroid OSを搭載し、無線LANとバッテリーを内蔵し、動画サイトや外部ストレージ、PC内のコンテンツを大型スクリーンに投影できるコンパクトなプロジェクター「NEBULA」もAnker社製だ。

Soundcore Ace A0(右)と同じく、筆者愛用の携帯用プロジェクター「NEBULA」(左)もANKER社製だ
筆者が日常愛用しているBluetoothスピーカーの一部。自室で聴くときは後ろ側のOlsonic、デザインで買ったJBL、そして格段に小さい携帯用のSoundcore Ace A0

 バッテリー内蔵のBluetoothスピーカーは、いつでもどこにでも持っていける気軽さからここ数年で急激に人気商品になってきた。筆者宅にも数台のBluetoothスピーカーがあるが、自宅内のあちこちや、出張先のホテルの部屋など活躍範囲は広い。

 今回買ったSoundcoreはそんな中でも最小体積のスピーカーだ。大きさは56×56×36mmで手のひらに乗るきわめて小さな円筒形。重さは実測で62g。約1時間の充電で4時間の連続再生が可能だ。Bluetoothは4.2、側面下にある充電ポートはmicroUSBポートだ。令和の時代の新製品ならType-Cを使ってほしかったところだが、コストの面もありそうなのでこれは残念だがやむをえない。

直径56㎜高さ36㎜の小さな円筒形スタイルのSoundcore Ace A0
充電ポートはあいにくmicroUSB。Type-Cにしてほしかった

 底面中央には電源スイッチがあり、長押しで電源をオンオフできる以外に、Bluetoothで接続したスマホ側の音楽ソースの一時停止・再生開始(ボタンの1回押し)、曲送り(ボタンの2回押し)が可能だ。Bluetoothでのスマホとの接続は、ボタンの3秒以上の長押しで行うことができる。

底面中央にはパワーオンオフボタン(一時停止・曲送り操作指示兼用)
Bluetoothによる接続は簡単だ
世界最小クラスのSoundcore Ace A0と同じく小さなスマホ”unihertz ATOM”

 では早速、筆者愛用の一番小さなスマホであるUnihertz「Atom」と接続してみよう。どうせなら小さいもの同士が楽しい。スマホ側で設定画面のBluetoothを表示させSoundcore Ace A0をペアリングするだけだ。ペアリングが終了すれば、お気に入りのミュージックを再生させてみよう。そして、Soundcore Ace A0底面の電源ボタンを1回押し、2回押ししてスマホ側の音楽再生アプリがキチンと再生・停止・曲送りするか確かめてみよう。

 音楽データの入ったスマホをポケットやカバンの中に収納したままでも、ペアリングされたSoundcore Ace A0側の電源ボタンから再生コントロールができるのはなかなか面白い商品だ。

 Soundcore Ace A0のオーディオ的に面白い点は、その小さなサイズを生かして様々なリスニングスタイルをどこにいても自由に取れることだ。今回、筆者はUnihertz Atom内に保存している女性ジャズボーカリストのサリナ・ジョーンズを聴いてみた。

普通のボール紙のパッケージを使ってもホーン効果で音は変化する
サリナジョーンズのソースで、最終的に落ち着いた配置。台は消しゴム。こういうお遊びのトライアンドエラーが出来るのも小さなSoundcore Ace A0ならでは

 最初はSoundcore Ace A0を固い机の上に置いてみたり、ある程度の高さの頑丈な台の上に乗せてみたり、インシュレーターを兼ねた大きな消しゴムの上に乗せて再生してみたりしたが、同じソースでも、そのたびに音が変化して極めて楽しい。

 余っている小さなボール紙の箱に入れても、ホーン効果でその置く位置でサウンドは大きく変化する。最終的に筆者が気に入ったのは固いダイニングテーブルの上に置いたボール紙の入り口付近に、消しゴムの台の上にSoundcore Ace A0を乗せた状態だった。

ドアノブにぶら下げて何処にも接していない使い方も音楽ソースによっては面白い

 もちろん、室内でも同梱のストラップを取り付けてドアノブに掛けても面白い。小さな本体のSoundcore Ace A0は、設置場所をいろいろ工夫して、思い立ったらすぐにその場所に移動して試してみることができるのが最高に楽しいスピーカーだ。

 Soundcore Ace A0はたった2000円という低価格ながら、人の耳に心地よい、欲しい低音と欲しい高音をパワー感のあるクリアな音で聴かせてくれる商品だ。オーディオは、万人にとって“良い音”を求めるモノではなく、自分で好きな音環境を作って、自分だけが楽しむためのモノだ。そういう人にとって「Soundcore Ace A0」は遊べるとても楽しいアイテムだ。

Soundcore Ace A0は設置場所の硬さや高さ面積や、前後左右上下の空間サイズによっても音が変化するので、音楽ソースによって変えてみる楽しみがある
製品名販売元価格
Anker Soundcore Ace A0Anker2000円
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