本日の一品

テーブルウェアの故郷“燕”で作られたステンレス製の「ピック型コースター」

アイドロップ型のピックを模したステンレス製コースターを買った

 金属加工のモノづくりと言えば、多くの人が思い浮かぶ新潟県燕市。筆者も一緒にプロジェクトをやってる友人やその関係者に新潟出身者が多いので、昔からよく話を聞いている。

 そんな燕市にある高桑金属というスプーンやナイフ、フォークなどのテーブルウェアを作っている企業がなぜかステンレス製のピック型コースターを作っている。偶然、寄り道した上野のBIRTHDAY BARというお店で見つけて気に入って即買いした。

トップには“Thousand sounds”と★3つ、“Hard 1.5MM”と、本物のピックのようにブランドとスペックが記載されている
テカテカのステンレスではなく、表面に細かな傷をつけたダメージ仕様だ
背面(底面)はコースターらしく、テーブル上で極めて強い粘着力を出す木目細かなスポンジを採用している
封筒型パッケージの封もピック型の透明シール

 ギターを弾く時に使う“ピック”という三角形をしたブツは、触ったことがなくても、聞けば多くの人はどんな格好のモノかは知っているだろう。高校入学と同時に軽音楽部に入り、親父から生まれて初めてエレキギターを買ってもらった筆者にはピックは極めて長い付き合いだ。高校生の頃からコレクションしているピックは既に1000枚は超えている。

筆者のコレクションの一つである昔のGUILD社のノベルティピックとほぼ同サイズ
昭和なエレキ時代よりずっとコレクションしているピックに大型ピックが加わった

 ピック型コースターの形状はギターピックの世界でいう“ティアドロップ型”(涙型)。少し大きな正三角形の“トライアングル型”と比較をするなら先の尖った二等辺三角形型だ。素材は燕市の金属加工技術を生かしたステンレス製。筆者が購入したのは、ダメージと呼ばれるステンレス表面に細かな傷をつけたダメージ処理モデルだ。

 コースターの表面には“Thousand sounds”という商品のニックネームロゴと★マークが3個、先端に近い部分には“1.5MM”とピックの厚さのようなものが描かれている。コースターのステンレス部分だけをノギスで測定してみたら1.5mmあった。これはギターピックでいう一番分厚いExtra Heavyクラスの厚さだ。全体サイズとの比較ならThinかもしれない。

ギターのヘッドと比べてみてもサイズ感はなかなかだ
涙(アイドロップ)型ピック以外に、異なった素材で、トライアングルやジャズタイプなども発売されれば全機種を買い揃えたい

 ダメージモデルはギタリストがしばらく使ったピックのようなエイジド感を感じられて素晴らしい。他にサテンとグレアモデルの全部で3種類が用意されているようだ。

 いずれのモデルも背面(底面)はテーブル上でも極めて滑りにくい密度の高そうな黒いネオスポンジが貼り付けられている。実際に水割りを入れた底の丸いショートグラスをピック型コースターに置いてみたが、バランスも安定度も問題なかった。

実際に水割りを入れた同じようなアイドロップ型グラスを並べてみた
グラスが大きいとピック型コースターの全容が見えなくて多少残念だ。低面積の小さなショットグラスが良いかも

 ステンレスという素材の性格上、ガラスやゴムと同じく水分を吸収しないので、コースターとしてはユーザの好みは分かれるかもしれない。また言うまでもないことだが、ラフでロックなデザイン上、ソーサー付きのティーカップやコーヒーカップはお呼びではない。ロックやジャズなどの音楽好きなファミリーやパーティで、バーボンの入ったショットグラスなどが最適で喜ばれるだろう。

異なる素材のコースターや、ネック型のマドラー、ドラム型のナッツ皿なども欲しくなってくる
製品名購入場所購入価格
ピック型コースター タイプA ダメージBIRTHDAY BAR アトレ上野店648円