本日の一品
テーブルウェアの故郷“燕”で作られたステンレス製の「ピック型コースター」
2019年3月25日 06:00
金属加工のモノづくりと言えば、多くの人が思い浮かぶ新潟県燕市。筆者も一緒にプロジェクトをやってる友人やその関係者に新潟出身者が多いので、昔からよく話を聞いている。
そんな燕市にある高桑金属というスプーンやナイフ、フォークなどのテーブルウェアを作っている企業がなぜかステンレス製のピック型コースターを作っている。偶然、寄り道した上野のBIRTHDAY BARというお店で見つけて気に入って即買いした。
ギターを弾く時に使う“ピック”という三角形をしたブツは、触ったことがなくても、聞けば多くの人はどんな格好のモノかは知っているだろう。高校入学と同時に軽音楽部に入り、親父から生まれて初めてエレキギターを買ってもらった筆者にはピックは極めて長い付き合いだ。高校生の頃からコレクションしているピックは既に1000枚は超えている。
ピック型コースターの形状はギターピックの世界でいう“ティアドロップ型”(涙型)。少し大きな正三角形の“トライアングル型”と比較をするなら先の尖った二等辺三角形型だ。素材は燕市の金属加工技術を生かしたステンレス製。筆者が購入したのは、ダメージと呼ばれるステンレス表面に細かな傷をつけたダメージ処理モデルだ。
コースターの表面には“Thousand sounds”という商品のニックネームロゴと★マークが3個、先端に近い部分には“1.5MM”とピックの厚さのようなものが描かれている。コースターのステンレス部分だけをノギスで測定してみたら1.5mmあった。これはギターピックでいう一番分厚いExtra Heavyクラスの厚さだ。全体サイズとの比較ならThinかもしれない。
ダメージモデルはギタリストがしばらく使ったピックのようなエイジド感を感じられて素晴らしい。他にサテンとグレアモデルの全部で3種類が用意されているようだ。
いずれのモデルも背面(底面)はテーブル上でも極めて滑りにくい密度の高そうな黒いネオスポンジが貼り付けられている。実際に水割りを入れた底の丸いショートグラスをピック型コースターに置いてみたが、バランスも安定度も問題なかった。
ステンレスという素材の性格上、ガラスやゴムと同じく水分を吸収しないので、コースターとしてはユーザの好みは分かれるかもしれない。また言うまでもないことだが、ラフでロックなデザイン上、ソーサー付きのティーカップやコーヒーカップはお呼びではない。ロックやジャズなどの音楽好きなファミリーやパーティで、バーボンの入ったショットグラスなどが最適で喜ばれるだろう。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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ピック型コースター タイプA ダメージ | BIRTHDAY BAR アトレ上野店 | 648円 |