本日の一品

スマホの背面に貼り付けたまま、ワイヤレス充電やNFCが利用できるスマホバンド

 広く普及しつつあるスマホのワイヤレス充電だが、スマホの背面に貼り付けて持ちやすくするスマホリングや、同様の構造を持ったアクセサリーとの相性はいまいちよくない。スマホリングはそこそこの厚みがあるため、貼り付けた状態ではワイヤレス充電が行えなくなったり、またNFCでの読み取りに支障をきたすケースが多いのだ。

 厚みの問題以外にも、スマホリングに金属製のパーツが使われている場合、ワイヤレス充電器との組み合わせで異常に発熱するといった問題もある。筆者はスマホの片手持ちにこだわることから、過去にさまざまな製品を試してきたが、スマホリングに限れば、使えると判断した製品はこれまでのところない。

カラーやサイズ違いのラインアップがあり、これは「Mサイズ-Cognac Brown」

 こうした中、この種の製品で唯一マトモに使えているのが、今回紹介するドイツSTILGUT社のスマホバンドだ。両面テープを使ってスマホの背面に貼り付けるこの製品は、それ自体の厚み、およびスマホの保護ケースの厚みをものともせず、ワイヤレス充電およびNFCの利用が行える。

台座部分は本革で、バンド部はゴムだ
両面テープでスマホ背面に貼り付ける。筆者は保護カバーの上から貼り付けている

 台座部は本革、バンド部はゴムであるため、金属でできたスマホリングと違い、ワイヤレス充電時に間に挟まることで発熱したり、センサーが検知して充電が停止することもない。指を通さない状態ではほぼフラットになるので、持ち歩く際にも邪魔にならず、またワイヤレス充電器にもほぼフラットな状態でセットできる。

一般的なスマホリングと比べてもかなり薄い。公称値では5mmとされる
iPhone XS Max(左)およびPixel 3(右)に貼り付けた状態。左はMサイズ、右はSサイズ

 もともとはiPhone XS Max用に購入したのだが、問題なく利用できることがわかったため、Pixel 3用にも買い足し、現在は両方で本製品を使用している。ちなみに本製品は複数のサイズがあり、iPhone XS MaxではMサイズを、Pixel 3ではSサイズを使用している。

iPhone XS MaxにはMサイズを使用。指は3本ほど通すことができる
Pixel 3にはSサイズを使用。指は2本ほど通すことができる

 本製品を使い始めて、唯一使い方の変更を余儀なくされたのが、スタンドタイプのワイヤレス充電器との組み合わせだ。Pixel 3向けの純正ワイヤレス充電器「Pixel Stand」は、本製品を取り付けた状態では厚みが増すことから、台座にうまく立てられなくなってしまうのだ。そのため現在は、台座部分の奥行きに比較的余裕がある、Ankerのスタンドタイプのワイヤレス充電器「PowerWave 7.5 Stand」を使用している。

スタンド型のワイヤレス充電器では、厚みのせいで台座にうまく立てられなくなることも。筆者が所有する充電器の中では、このAnkerの「PowerWave 7.5 Stand」は問題なく使える
横から見たところ。スマホバンドと保護ケースの厚みがあっても、台座から滑り落ちることなく立てられる

 もっとも誤算だったのはこれだけで、それ以外では非常に使い勝手もよく、スマホリングと比べてもフィット感は高く、手に馴染んでいる印象だ。バンドの汚れがピークを迎えて交換することになっても、また同じ製品を購入することになる予感がする。

製品名発売元実売価格
SMARTPHONE FINGER HOLDERSTILGUT1327円
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