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Chromecast第3世代、第1世代やUltraと比べて快適さは?
2019年1月23日 06:00
スマートフォンやネット上のコンテンツを大画面テレビなどに映し出せるChromecast。2018年10月に発売された第3世代のChromecastは、第2世代と比較して15%性能が向上し、1080/60pのストリーミング再生が可能になったという。が、それだけの違いなら、第2世代ユーザーがわざわざアップグレードすることもなさそうな気がする。どちらかというと第1世代を使い続けてきた人がリプレースを検討するのにちょうどいい製品かもしれない。
ならば第1世代と比較してみよう! というわけで、主に動画の再生開始やシーク速度など、ストリーミング再生の快適さに的を絞って比較動画を作ってみた。第2世代と比較していないのは、第2世代と第3世代で目に見えるほどの差は現れないと思えたから。いや、単に筆者が第2世代を所有していないというのもあるのだが……。その代わり4K/HDR対応のChromecast Ultraとも比較してみた。Ultraの操作に、他2つの動画を頭出し(途中スキップ)してタイミングを合わせる形にしている。
動画をご覧いただくとわかるとおり、第1世代はYouTubeの動画再生の開始が遅く、さらにシークではツーテンポくらい遅れる。かなり待たされている感が強い。しかもテレビ側で再生が始まっても、スマートフォン側ではなぜかローディングの表示になっているなど、いまいち動作の安定性に欠けることがある。第3世代は再生開始もシークも、テンポよく反応してくれる。これくらいならストレスを感じることはない。
処理速度はもちろんのこと、無線LANの性能も第1世代がIEEE 802.11n(2.4GHz)だったのが、第3世代で11ac(2.4GHz/5GHz)に大きく向上しているのも影響しているはずだ。ちなみにUltraはさすがの高性能。発売時期こそ第3世代の2年前ではあるものの、第3世代を上回るサクサクすぎるシーク速度で圧倒的に快適だ。
念のため4Kテレビに映したときの静止画の画質も見てみよう(BubbleUPnPを使用)。第1世代は720pなのか、写真の細部が完全にぼやけている。これが第3世代になるとUltraと同等の画質に向上する(第3世代は1080p出力。アプリの仕様のためかUltraも1080pで出力しているように見える)。動画再生のみならず、写真を大画面テレビに映して閲覧することがあるなら、第3世代へのアップグレードは必須と言えそうだ。
4K対応ディスプレイで動画を見る場合は間違いなくUltra一択ではあるけれど、静止画に限定すればUltraまでは必要なく、第3世代で十分。価格もUltraの半額ほどとリーズナブルなので、セカンドディスプレイ用途にも第3世代はぴったりではないだろうか。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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Google Chromecast | ビックカメラ | 4978円 |