本日の一品

別の保護ケースを上から装着できるほど薄い、TOZOの超薄型iPhoneケース

 装着感ゼロの「薄さ」をアピールするスマホケースは数多く存在するが、今回紹介するTOZOの超薄型iPhoneケースは、筆者がこれまで試してきた薄型スマホケースの中でも、かなりガチといっていい一品である。

ケース本体。素材は明記されていないがポリプロピレン(PP)系のように見える
今回は組み合わせるiPhone XS Maxがゴールドのためブラックを購入した。ホワイトも用意されている

 どれくらいガチなのかというと、このケースをつけた状態で、上からTPU製のケースを装着できてしまうほどだ。Amazonの紹介ページによると厚みは0.35mmとのことで、公称値だけならこれより薄い、0.3mmクラスの製品も存在するが、実際に使ってみた印象では、本製品のほうが薄く感じられる。

厚みは0.35mmと極めて薄い。その厚みを何かに例えろと言われれば「エビの殻」がもっとも近いように感じられる

 ここまで薄いと、感覚的に混乱することも多い。例えば外出にあたってケースを装着しようと探しても見つからず、よく見るとすでに装着していたという、コントのような出来事もよく起こる。また厚みのあるケースに慣れていると起こりがちな、ケースを外した時にスマホ本体が思ったより小さく感じられる現象も、本製品の利用中は起こりえない。ほぼスマホサイズとイコールだからだ。

半透明ゆえ林檎マークやロゴなどは透けて見える。指紋がつきにくいのも利点の一つ
装着した状態。サイズ感はまったくといっていいほど変わらず、重量もほとんど感じない

 ただしその薄さゆえ、本体を落下させた時の耐衝撃性能は期待できない。あくまで表面につくキズや汚れを防止できるというだけだ。スマホの破損は保護ケースによほどの耐衝撃性がないと少なからず起こるので、本製品はひとまず擦り傷だけをカバーし、破損についてはAppleCare+でカバーするという腹づもりである。

 どうしてもという場合は、本製品の利用は自宅内にとどめ、外出時には前述のTPUケースなど、耐衝撃性のあるゴツいケースを使うとよいだろう。

ボタン部。多少の段差はあるがそのまま押せる
底部。こちらも色さえクリアならケースの存在を忘れそうなレベルだ
カメラ部。周囲がほんのわずかに高く、レンズ部のすり傷を防止するようになっている
スクリーン面と比べるとわずかに低い。そのため画面に保護フィルムは必須だ

 なお最近のiPhoneは背面のカメラが出っ張っていることから、保護ケースはその段差をなくす目的で利用されることも多いが、この製品は当然ながらそのような効果は期待できない。ちなみにカメラレンズの周囲は約0.2mm高くなっているので、レンズに傷がつくリスクは軽減できるようになっている。

 一方、本体の前面については、スクリーンよりわずかに低くなっているため、カメラ部とは違って、画面を保護する効果は期待できない。そのためスクリーンの保護フィルムは必須で、できれば一定の厚みがあるガラスフィルムと組み合わせたほうがよさそうだ。

上から別のケースをかぶせられるほど薄い
TPUケースを上から装着できる。背面カメラこそ若干干渉するものの、それ以外は問題ない

 かなりニッチながら、刺さる人には確実に刺さるであろうこの製品、表面がマット素材で、指紋などの汚れがほとんど目立たないのもポイントだ。なお今回はiPhone XS Max用のモデルを紹介しているが、Amazonで見るとiPhone XSおよびiPhone XRに対応するモデルもあるようなので、それら機種のオーナーの方は、リンク先から探してみていただきたい。

製品名発売元実売価格
TOZO iPhone XS Max ケース PP [0.35mm] 超軽量 超薄型 半透明 ハードケース マット質感 [ブラック]TOZO999円