本日の一品
スマホで撮影して盛り上がるトリックアートの「NOUTO」
2018年10月22日 06:00
発売すぐに反響を呼び、あっという間に売り切れた“精密トリックアート”の大学ノート風「NOUTO」(ノウト)が事前予約なしでも普通に買えるようになった。
筆者は、まだまだ予約販売だった頃に一冊1296円もするノートをなんと3冊も買ってしまった。自分1人が楽しむためなら1冊あれば十分だが、自慢した友人の中にこのNOUTOをめちゃくちゃ気に入った人がいればすぐに差し上げるつもりで買ったのだ。
注文してから待つこと2週間、やっと自宅に配達されたNOUTOを早速取り出し遊んでみた。NOUTOは一見して、糸綴じで黒の背張りやインデックスの黄色いテープなど、ごく伝統的な普通の大学ノートに見える。
しかし、表紙の右下の部分を見ると大学ノートの特徴である表紙のフレームの部分を消しゴムで消した跡があり、なんと消しくずが綺麗に取り払われておらずに残っているが、指先で擦っても取れない。極めて精密に描きこまれた消しゴムの消しくずは、このNOUTOのクリエーターが中学生の頃に席を外した友人のノートの表紙に描いたのがきっかけらしい。
その消しくずの周囲にシャープペンシルと消しゴムを置いてみると、なんと、その消しくずのリアリティは何倍も加速する。NOUTOはそんな風に、自分なりの味付けや、チョットした角度による見え方の変化や加工を楽しんで、その状況をスマホカメラで撮影して情景を楽しむための精密トリックアートが満載された今までにない楽しい大学ノートなのだ。
全ページに渡って多くのトリックアートが掲載された中からいくつかの面白いサンプルをご紹介しよう。
表紙と前書きページをめくった最初の見開きページは、右ページによくある“アクリル製の三角定規”が精密に描かれている。このイラストも、ただ見ているだけでは精密なイラストの域を出ないのだが、左ページ下のヒントを参考にして、お気に入りの文具のおかずを加えてスマホで撮影してみると、なんと、その情景が一変して驚くような結果を見せてくれる。
撮影する角度で大きく立体的に見えるトリックアートもあれば、自分の手で一手間加えることによって極めて楽しく動的に変化するトリックアートも満載だ。
そんな中でもなにか丸いぼんやりとした影だけが複数個ノート上に描かれている「浮遊コイン」は最高に楽しいお遊びだ。実際のコインを影との位置関係で、最適の位置関係になるように配置して置くことで極めてシュールな構図が出来上がる。
もちろん、目の錯覚なので……ある人には納得の行く見え方であっても、別の人にはそうは見えないこともあるだろう。だからこそNOUTOは面白いのだ。「浮遊コイン」では、どうしても筆者の感覚では一番手前の50円硬貨が浮いているように見えないのだ。
そういう誤差や感覚の違いが各自あるので、このNOUTOは面白い。影と効果との位置関係の角度を変え、距離を変え、浮遊している高さや向きを変えることで、自分にとっての最上の錯覚ポイントを見つけ出すのも楽しみの一つだ。
NOUTOは単に精密トリックアートを見て楽しむという旧来の楽しみに加えて、NOUTOのイラストの上に各自が考えたイメージを重ね合わせてスマホカメラで撮影してみたり、SNSにアップロードしてみんなで楽しむことのできるところが新しい。そして多くの余白は実際にノートとして活用も出来る。
人の作り上げた結果写真をただSNS上で見るだけと、実際にNOUTOを手に入れて自らが、その上に情景を再構築して遊ぶ楽しさの差は大き過ぎるだろう。ぜひ実際にNOUTOを手に入れて遊んでみることだ。きっとハマること請け合いだ。
製品名 | 購入場所 | 実売価格 |
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錯視トリックノート「NOUTO」 | ヴィレッジヴァンガード オンラインストア | 1296円 |