本日の一品
数台のスマートウォッチに飽きてゲームボーイウォッチ
2018年8月6日 06:00
任天堂のゲームボーイが発売されたのは今から30年近く昔の1989年だ。当時はネット販売もほとんどなく、転売屋も居ない日本では、家電量販店や馴染みの店長の居るゲームショップなどで予約して買うのが一般的でマトモだった。
都内のどこで買ったのか、もう今では全く忘れてしまったが、事前予約して発売日に入手したことだけはハッキリ覚えている。我が家では人気で、しばらくしてやっぱり家族一人一人が持つべきだ! という結論に達し、一時期、我が家には3台のゲームボーイがあった。そのうち修理に出したりして代替機としてもう一台を買い増した記憶がある。
そんなゲームボーイは世界中で1億台を超えたゲーム機だということは、我が家だけで4台のゲームボーイを所有していたので気分的にはよく理解できる。そんなゲームボーイのオマージュ製品である「GAME BOY WATCH」が昨年に続いて今年も発売された。
昨年、筆者は米国のThinkGeek社で販売されていたスクリーンの縦横比がスクエアでよりオリジナルゲームボーイに近い「Nintendo Game Boy Classic LCD Watch」を買い損ねた。なので、今回は発売日にネット通販で速攻で入手したしだいだ。
ゲームボーイウォッチが日本ではなく、いつも海外市場で発表されるには何か理由があるのかもしれない。筆者は、以前から海外に行くと、米国製のそれもコミック系の腕時計を衝動買いしてしまうことが多い。
スーパーマンやスターウォーズなどが最近の代表だ。しかし昔から一番好きなのは往年のアニメスターのディックトレーシーがドラマの中で使うウォーキートーキーみたいな無線腕時計を模したチープな腕時計だ。
偶然なのかもしれないが、GAME BOY WATCHは全体的な形状や装着感がディックトレーシー腕時計に極めて似ている。ヒーローへのオマージュを盛り込んだちょっと他人とは違った自慢できる腕時計……というところが共通なのかもしれない。
パッケージの中身はGAME BOY WATCH本体と取扱説明書、そして電池(CR2032)交換の手順書の3つだけだ。説明書は、英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、オランダ語で記述されているが、残念ながら正式な発売国ではない日本語は入っていない。
基本的な操作手順は、一般的なデジタル腕時計とほぼ同様で、英語の説明書でも十分理解できる内容だ。操作は、A Bボタンと十字カーソルボタンで行う。セレクトとスタートボタンはダミーで使用しない。Aボタンはアラームタイムのセット開始やアラームのオンオフに使用する。アラーム音はゲームボーイファンにはお馴染みの「スーパーマリオランド」のテーマ曲だ。
ゲームボーイで1番売れたソフトは超有名な“落ちゲー”の「テトリス」だが、本体と同時に発売された「スーパーマリオランド」はほんの少しの差で1位を逃してしまったようだ。
続いてBボタンでは時刻と日付の設定を行う。実際の現在時刻の調整やアラーム時間の設定は十字カーソルキーで行うが、方向キーは機能せず、設定には関係がない。また十字カーソルキーは、普段はバックライトのオン・オフキーとなる。
バッテリー交換は背面から行うが、金属プレートを固定している4個のネジではなく、2本のリストバンドを取り外したところにあり、普段は隠れている4個のネジを外して交換する仕組みで多少トリッキーだ。
やっと手に入れたGAME BOY WATCHで筆者のおバカウォッチコレクションもまずます充実してきた。腕時計は資産価値や転売価格で選ぶものではなく、腕時計そのモノが持っているこだわりと呼応する心の共鳴が大事なのだ。お気に入りの腕時計は基本的にプライスレスなのだ。GAME BOY WATCHも間違いなくその仲間に入る愛用の腕時計になるだろう。
製品名 | 購入場所 | 購入価格 |
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GAME BOY WATCH | 秋葉館 | 3780円 |