本日の一品
“ノマド電源問題”に決定打、45W給電のcheero製モバイルバッテリー
2018年6月19日 06:00
モバイルパソコンを出先でガンガン使う人の共通の悩みは「通信と電源」だろう。通信の方はここ数年でかなり改善されてきた。都心ならどこでもWi-Fiスポットが使えるようになっているし、スマートフォンのテザリングをずーっと使い続けていても賄えるほど、LTEの大容量プランは安くなっている。
その一方、電源問題は未だに残っている。省電力なノートパソコンも登場しているが、それでも電池持ちは数時間程度。出先で仕事をしているときは、電池残量を常に気にすることになる。街中には「電源使えます」という看板を掲げたカフェも増えてきたとは言え、まだまだ少数派。条件にぴったり適した店を探すのは手間だし、その時間が惜しい。
こうしたモバイラーの悩みを一気にするのが、cheeroのモバイルバッテリー「cheero Power Deluxe 20100mAh」だ。
これは、USB-PDに対応するモバイルバッテリーで、最大45Wで急速充電できる。モバイルバッテリーでこれほど大電流のUSB-PD充電をサポートしている製品は、これまでに見たことがない。
筆者がメインで使っているノートパソコン「HUAWEI Matebook X」はUSB-PDをサポートした製品だ。他にも有名どころでは、アップルのMacbookシリーズもUSB-PDの急速充電が利用できる。スマートフォンでは最近のType-C端子搭載の製品の多くがサポートするほか、iPhone 8以降のiPhoneもLightning - Type Cケーブル経由で対応している。
Matebook Xに付属するACアダプターの表示を見ると、最大40W(15V/2.66Aか20V/2A)での充電が可能らしい。Power Deluxeの給電能力は最大45Wなので、ACアダプターと同じ速度の急速充電が可能ということになる。
実際に接続してみると、しっかり急速充電に切り替わり、ACアダプターと変わらない速度で充電できた。Matebook Xのバッテリー容量は41.4Wh。Power Deluxeの72.96Wh(2万1000mAh)という容量を追加すれば、稼働時間を約1.5倍延長できる。
普段使いでの電池持ちは4時間~5時間程度なので、Power Deluxeが加われば日中の追加充電なしで行動できるイメージだ。
もちろん、USB-PDをサポートするスマートフォンも急速充電できる。筆者が使っているシャープ製の「AQUOS R」のように、電池残量0%からの充電に時間がかかるスマートフォンでも、接続して30秒で起動できる状態になるくらい高速に充電できる。その状態から20分もあれば8割程度までは回復するだろう。
また、cheero Power Deluxeのバッテリー本体への充電もUSB-PDの高速充電が利用できる。Matebook XのACアダプターなら2時間半もあれば満充電状態にできる。大容量ながら機動性の高い運用ができるのも魅力だ。
一方で、cheero Power Deluxeには「デカくて重い」という、分かりやすいデメリットがある。大きさは約162×79×23mm、重さは約368gと、イマドキのスマホの1.5倍くらいの迫力がある。2万1000mAhという大容量も、普段から外でバリバリとパソコン作業をする人以外には、ほぼ余らせてしまうだろう。
ただ、この急速充電の快適さを知ってしまうと、一般的な5V/2Aでの充電を使うのがおっくうになるほど便利。外回りでのパソコン作業が多い人には、USB-PD対応パソコンへの買い替えも含めておすすめできる一品だ。
製品名 | 販売元 | 実売価格 |
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cheero Power Deluxe 20100mAh | cheero(ティ・アール・エイ) | 4480円(税込) |