本日の一品
理想のSIMピンを探して。スマホピアス編
2018年5月2日 06:00
「編」とか言っているわりに、これ1回きりで終わりそうな気がしないでもないが、SIMピンを探していたのである。SIMリムーバーとか、SIMイジェクトピンとか、はたまたSIMカード取り出しピンとか、そういう風に呼ばれる針のようなやつだ。なぜわざわざ探しているのか。スマートフォンに付属していたりする羽のないの扇風機みたいな形のアレでいいじゃないか、とおっしゃるかもしれない。でもアレではダメなのだ。
ここのところスマートフォンの薄型化が進んできたせいか、SIMピンを差し込むSIMトレイの穴自体も小さくなっている傾向にあるようだ。4年前から使っているiPhone 6だとガバガバなのに、最近購入したLGのV30+ L-01Kだとひと回り穴が小さくて、羽のない扇風機みたいなSIMピンが入らなかったり、入っても引っかかって抜きにくくなったりするのだ。
たしかに、その穴の小さいV30+に付属しているSIMピンは、先端がより細くなっていてスムーズに使えるが、今度はその形が円形になっていて、普段使っているSIMカードケースに収納しにくいという新たな問題が発生する。いっそのこと携帯せずに、ペーパークリップとかホッチキスの針とかの緊急避難的な裏技で常に乗り切るのがいいのでは、と考えたくもなる。
そんなときに、ふと目に止まったのが、3.5mmのイヤホンジャックに挿入する、いわゆるスマホピアス的な形のSIMピンだった。これなら収納の問題も解決できるうえに、ちょっとしたダストカバーにもなる。こういった形のSIMピンは意外にもそこそこの種類が出ているようで、ワンポイントとして魅せるまさにスマホピアスな製品や、きつめに装着してストラップを取り付けられるようにしたものなど、いろいろ。値段もざっと見た限り数百円から2000円弱までと幅広い。そこから今回筆者が選んだのは、5個セットで590円、1個あたり120円弱という激安SIMピンである。
気になるのは、先端部分の細さが何mmか、なのだが、少なくともネット上で見つけた製品は全体のサイズは明記されていても、先端の細さについてはどれも記載なし。仕方ないので、なんとなく写真で一番細く見えるこのSIMピンを選んだのだが、正解だったようだ。いや、他の製品も同じ細さかもしれないが。とにかく、V30+のSIMスロットの穴にはギリギリいい感じで差し込めるので、それだけで満足である。
そしてこのSIMピン、イヤホンジャックに挿入した時の張り出しが小さく、カラーも目立ちにくいシルバーで、さりげなく装着しておけるのがいい。抜け止めのラバーなどもなく、わりと緩めにはまる感じなので、何かに引っかけたりすると簡単にどこかへ吹っ飛んでいきそうだが、とりあえずスマホを強めに振っても抜けない程度には固定されている。V30+、iPhone 6、MacBook Proに装着しているが、今のところまだ1個もなくしていない。
実際のところ5個もあっても使い道がないのだけれど、手持ちのイヤホンジャックのある機器に手当たり次第に装着しておけば、あらゆる場面で素早くSIMを抜き差しできるようになるので、これはこれでうれしい。もし4個なくしても1個残っていればなんとかなるし。
ちなみに、こんな尖ったものをイヤホンジャックに差し込んで大丈夫なの? 中の基盤に刺さって壊したりしないの? というところも気になるかもしれないが、全長はイヤホン端子より短いので、よほどおかしな方向に無理矢理差し込んだりしない限り、内部を破損することはないだろう。もちろん電気的に接続されることもない。反対にピンが短すぎると、機種によっては奥まで届かずSIMトレイを取り出せなかったりするようなので注意しよう。単なる針のようなSIMピンだが、けっこう奥が深いのだ(二重の意味で)。
製品名 | 販売元 | 価格 |
---|---|---|
monofive MF-HJCP35-M5S | monofive | 590円 |