本日の一品
ぼっちでも”ちょっと見ててね”が実現するキングジムの「TRENE」
2018年4月19日 06:00
カフェやコワーキングスペース、もしくはまれにファミレスなどでパソコン作業をする、あるいは社外の人が集まるセミナー会場でパソコンを使うことがあり、席を外す際に友人や知り合いがいれば、「ちょっと見ててもらっていい」とパソコンや貴重品の見守りをお願いすることもできるが、このような場では圧倒的にぼっちのことが多いものだ(筆者は)。
ケンジントンロックを使う、パソコンを持って席を立つなどさまざまな方法があるが、もっと手軽に安心感を得られるアイテムがキングジムから発売された。それがモニタリングアラーム「TRENE」(トレネ)だ。
この20g未満のアイテムは、スマートフォンとBluetooth連携し、席から離れたかどうかを自動で識別して見守りを開始してくれる。見守りの方法は、振動を検知したときにアラームを鳴らす、赤く光るLEDで警告する、またはその両方の組み合わせで周囲に注意を促す、というものだ。接続解除されたときに動作する、というのが発想の逆転っぽく、なかなか味わい深い。
初期設定や通常の使い方も簡単で、専用アプリをスマートフォンにインストールし、チュートリアルに従ってTRENEを登録。見守りを開始したい場合は、本体の電源ボタンを押して、パソコンなど見守ってほしいものに載せておくだけでOKだ。
デフォルトでは、電源ボタンを押しても状態を知らせる本体上部のLEDが点滅しないため、「これで本当にこの場所から離れても大丈夫なのだろうか」と不安に思うかもしれない。そんな場合は、「詳細設定」の「スタンバイ」で「定期的にLEDを点滅」にしておくとよいだろう。または、「詳細設定」の「アラーム」の「LEDパターン」の設定を変更すればペアリングしたTRENEが反応するため、きちんと作動していることを確認できる。
実際にファミレスでパソコン作業をする機会があったため、使用してみた。TRENEをONにしてパソコンに載せ、ペアリングしたスマホでTRENEアプリを立ち上げた状態で離席。ある程度離れたところで、アプリに表示されるTRENEのLEDが緑から赤へ、「スタンバイ中」から「見守り中」へと変化した。
用が済み、席に戻る途中にTRENEを遠くから見てみると、アプリ上と同じようにLEDが赤く点滅している。「ちゃんと見守ってくれている。健気だなぁ」などと、ひとしきり感動してから着席し、LEDの色が緑色に変わったことを確認してからTRENEの電源ボタンを押した。TRENE内蔵のバッテリーでは、連続使用時間は約20時間。充電に2時間かかるため、必要ないときはこまめにOFFにしてバッテリーの消耗を抑えておきたい。
ちなみに、TRENEアプリでは、どの程度の振動でアラームが作動するかを設定可能。感度は、オフィスや自宅などほぼ人の動きがないところ、カフェやコワーキングスペースなど、人が移動するときにテーブルにぶつかることがある場所、はたまた新幹線など常に揺れている場所など3段階となっている。
「振動を感知してアラームが作動するんだったら、新幹線や特急で使うのは無理だろうなぁ」と考えていたので、こういったレベル調整ができるとわかったときは「さすが、キングジム。ピンポイントで攻めてくるなぁ」と思ったものだ。
残念なのは、見守り中にTRENEが滑り落ちないようにするための「アタッチメント」が同梱されているのだが、そのアタッチメントと見守り対象物との接着方法が両面テープだということ。貼ってはがせるタイプではないため、アタッチメントは対象物にずっと貼り付けておかないといけない。
次期バージョンでは、ぜひ貼ってはがせるタイプのシリコン粘着テープなどを採用してもらえるとありがたい。それまでは、耐震粘着シートなどで乗り切ろうと思う。
とはいえ、ぼっちでのノマドワークに安心感を与えてくれるTRENEは、たとえ小さくとも「ちょっと見ててね」と気軽にお願いできる頼もしいパートナーだといえよう。
製品名 | 販売元 | 販売価格 |
---|---|---|
TRENE | キングジム | 6800円 |