本日の一品

スマホを置くだけで音を増幅する不思議なスピーカー

 昨今、お手頃価格になった小型のBluetoothスピーカーは、すっかりスマホグッズの一つとしておなじみになった感があります。バッテリー内蔵のモデルは外に持ち出せるというメリットもあるので、先だってのお花見シーズンには活躍したのではないでしょうか。

「BENTO」。スマホを「載せるだけ」で再生している音を増幅してくれます

 とはいえ、Bluetoothスピーカーは当然、スマホとペアリングしなければ使えません。慣れれば難しい手続きではありませんが、多少繁雑なのも事実です。そんな中で出会った「BENTO(ベント)」というスマホ用スピーカーが実に面白かったので、ご紹介させていただきます。この製品、「BENTO」の名前の通りお弁当箱のようにも、スマホを置く台のようにも見えるのですが、実はスマホを「置くだけ」で音を増幅するという触れ込みの、歴としたスピーカーなのです。

 若干、性能については半信半疑なところもあったのですが、試しにスピーカーを置いてみて驚きました。Bluetooth接続しているわけでもライン入力をしているわけでもないのに、スマホで再生している音楽が増幅されてスピーカーから聞こえてくるのです。

 これは一体どういう仕組みなの? と製品の説明を読んでみたところ、「密接接触誘導技術」によるものなのだといいます。「BENTO」本体上部の皿は電磁誘導センサーを内蔵していて、これで音楽の信号をとらえて、本体のアンプとスピーカーで増幅しているのだそうです。

スマホを載せていない状態の「BENTO」。皿の上にスマホのスピーカーを合わせて置くための線があります
スピーカーは全方位型で、四方にまんべんなく音が広がる仕組みになっています
バッテリーを内蔵しており、充電はMicroUSB経由で行います。ライン入力用の端子も備えています

 ただ、音質が良いかと言われると微妙なところではあります。家の中で繊細な音楽鑑賞に使うというよりは、前述のように花見やバーベキューなどといったパーティーの場などで、手軽な全方位スピーカーとして楽しむのが良いと思いました。なにしろ、置くだけで誰のスマホの音でも増幅できるのです。

先日のお花見に持ち込んところ、友人たちが代わる代わるスマホを乗っけて愉しんでいました。こういう遊び方ができるのが、同製品の良いところだと思います。

 iOSでもAndroidでもOSや機種を問わず、接続設定する必要もないということは、お年寄りやお子様にも使えます。どんなシーンでも、誰にでも使えるという点が、とても素晴らしいと筆者は感じました。デザインもなかなか可愛く、家の中に置くインテリアとしても映えます。お手軽に使えるスピーカーとして、お一つお側に置いてみてはいかがでしょうか。

製品名購入場所価格
BENTO speakerfavo square4,880円(税込)