本日の一品
リモコン機能が充実、防水も対応した左右独立型イヤホン「ERATO VERSE」
2017年12月19日 06:00
「いちど使ってしまうと、もとの環境には戻れないほど快適」なデジタルガジェットをひとつ挙げろと言われれば、いまその筆頭に来るのは、左右独立型のワイヤレスイヤホン(完全ワイヤレスイヤホン)ではないかと個人的に思う。
「AirPods」の登場もあってこの1~2年で新製品が続々と登場しているこの分野だが、複数の製品を使い比べてみると、音質に加えて使い勝手の部分で大きな差があることがよく分かる。今回は音質と使い勝手が高い水準にあり、かつ1万円台半ばで入手可能なERATO(エラート)の「VERSE」を紹介したい。
この「VERSE」をはじめとするERATOシリーズの利点は、イヤホンのリモコン機能が充実していることだ。一般的な左右独立型イヤホンは、再生/一時停止と音量調整など、ごく基本的な操作にしか対応しない製品が多い。かつては音量調整すら対応しない(つまり音量調整はスマホ側で行わなくてはならない)製品もあったほどだ。
その点、このERATOシリーズは、上記の基本操作に加えて、曲の「送る」、さらには「戻る」と、有線イヤホンのリモコンと同等の操作が行える。「送る」に対応した製品は探せば見つかるが、「戻る」にまで対応した製品は、筆者が知る限り左右独立型のイヤホンではほぼ皆無で、非常にレアな存在だ。本製品であれば、操作のためにスマホを取り出す必要が一切ない。
もっとも、左右独立型のワイヤレスイヤホンは、有線イヤホンと違って左右のボタン計2個ですべての操作を行うため、操作体系はやや独特だ。一例を挙げると、音量の上げ下げは、ボタンのダブルクリックに割り当てられており、さらに音量大は右イヤホン、音量小は左イヤホンと、左右別々のイヤホンで行う。一般的にはボタンのダブルクリックは「送る」であることが多いため、最初はやや戸惑う。
ただ、この操作体系はERATOシリーズの製品で統一されているので、いったん割り当てを覚えてしまえば、新しいモデルに乗り換えてもスムーズに利用できる。他社のイヤホンと常時併用するような場合を除けば、大きな問題にはならないだろう。
また、個人的に使いやすいと思うのが、ボタンが底面ではなく側面に配置されていることだ。なぜならボタンが底面にあると、ボタンを押すたびにイヤホンを耳の奥に押し込む格好になり、かなりの圧迫感があるからだ。本体側面にボタンを備えた本製品であれば、こうした問題も起こらない。
ケースの設計上、イヤホンを出し入れする時にイヤーピースがなにかと指に触れやすいなど、気になる点もなくはないのだが、イヤホン側であらゆる操作が完結できるメリットは、それらデメリットをはるかに上回る。AirPodsのようなオープン型ではなく、音漏れが少なく脱落しにくいインイヤー型にこだわって製品を選ぶのであれば、AirPodsとほぼ同予算で入手可能な本製品は、真っ先にチェックしておくことをおすすめする。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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VERSE | ERATO | 1万4880円 |