本日の一品
金屏風のような「BATTOPキーボード」ゴールドモデル
2017年12月11日 06:00
ろくにブラインドタッチもできない筆者だが、両手の“ほぼ”全部の指を使ってけっこう高速な我流入力ができる。そして、キーボードの新製品には目がなく、今まで多くの怪しいキーボードを買い続けてきた。
もちろん、クリック感やストロークの深さ、キータッチの音や、デザインに惹かれることも多いが、昨今流行のモバイル系キーボードでは、そのキーボードの外観色やリトラクタブル(折りたたみ)の方法、サイズ感などに影響を受けて衝動買いしてしまうことが多い。
今回ご紹介する「BATTOP」のキーボードは、カタログスペックだけを見れば、ありきたりなBluetoothキーボードだ。iOSやAndroid、Windowsにも対応する製品だ、と言ってみても「最近よくあるやつね」で終わってしまい、それ以降話の進展は無いだろう。
しかし、実際に所有して使ってみると、リトラクタブルのスタイルと独特のカラーリングが魅力の「BATTOPキーボード」だ。筆者は普段からメカニカルなギミックが大好きなので、過去に発売されたほとんどの折りたたみキーボードは自腹で購入して使っている。
特殊な形状のキーボードと言えば、昔の中国で使われた木簡のようにキーの横列に合わせてクルクルと丸めていく韓国LG社の「Rolly(ロリー)」と呼ばれたキーボードを一時期愛用していたことがある。Rolly以外の折りたたみキーボードは、そのほとんどが左右から折りたたむタイプだ。分割は2分割や3分割、中にはタッチパッドの付属したものもある。今回ご紹介するBATTOPのキーボードは、折りたたみ方向だけを見ればRollyと同じ形状のグループになりそうだ。
最大の特徴は、日本古来の“屏風”のイメージだ。カラーラインナップは白、黒、グレー、金と4色ある中で、特に筆者は仏具のようなイメージを感じて、金色ボディにキートップが黒のコンビネーションのゴールドモデルを購入した。
購入直後にSNSで自慢していたら、知人から「それは屏風だろう」との指摘を受けた。確かに、仏具というより”屏風”と表現したほうが遥かにスマートで、購買層の気持ちも惹きつけそうだ。
そんな屏風型キーボードのBATTOPはスマホ&タブレット用のスタンドも本体内蔵でサポート。リトラクタブルな構造で展開できる。
重量バランスの観点から筆者愛用のiPad Proの12.7インチはとても無理だったが、Kindle Fireの8インチは全く問題なく使用可能だった。
Bluetoothのペアリングも問題なく、Galaxy S8+、iPhone 7 Plus、HUAWEI P10 Plusの3台で試したが、すべてスムーズに使用できた。
唯一、残念な点は実測で約283gという重さ。筆者所有のモバイルキーボードで最軽量クラスの86g(実測)に対して、約3倍以上もある。
タフなスマホスタンドを含んでの重さではあるが、約200gの重さ増は1万mAhクラスのモバイルバッテリーに相当するので、その当たりの損得勘定はなかなか複雑だ。
パッケージには、ナイロン素材の専用ポシェット、充電用USBケーブルなどを同梱。このキーボードは金属製で、鞄などで他の物と一緒に運ぶときに周囲のものを傷つける心配があるが、このポシェットに入れておけば安心だ。ポシェットは間口が狭く本体が収納できないなどのクレームもあったようだが、筆者の購入したモデルでは全く問題無く収納できた。
折りたたむと正方形になる一般的な折りたたみキーボードに対して、折りたたむときわめて細長い長方形に収まるBATTOPキーボード。持ち歩くカバンの余剰スペースに合わせて二者択一で使い分けることもできそうだ。どのように使えるのかしばらく考えてみたい。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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BATTOPキーボード | BATTOP | 3299円 |