本日の一品

40GB弱のスマホ写真も30分でバックアップ、Type-C対応の「JumpDrive C20c」
2017年11月20日 06:00
電話のスタンダードがフィーチャーフォンからスマホに移行するに従って、さまざまな変化があったが、一番目につく変化は搭載カメラのクオリティだろう。自社開発のカメラ技術を搭載するスマホメーカーもあれば、ファーウェイのようにカメラの代表的なブランドであるライカ社との共同開発を行うメーカーもあるなど、各社とも先進のカメラ機能を商品の“ウリ”にしている。
カメラの画素数がアップすると、結果として撮影した画像のサイズは大きくなってしまう。お孫さんのいる世代にとっては、スマホから送られてくるお孫さんの写真がフィーチャーフォンでは大きすぎて受け取れなかったり、エラーが起こったりすることが、スマホに買い換える1つの理由になっているようだ。
そんな状況なので、取り出せないスマホ内のメモリーに何百枚、何千枚と写真データが蓄積されることになる。一方で昨今では、microSD非対応となっているスマホも多く、本体メモリーが唯一の保存領域というスマホもそれほど珍しくはない。気の利いたクラウドサービスを併用していれば、機種交換などの場合にも安心だが、クラウドは未だにそれほど敷居が高く、スマホオンリー世代やシニアユーザーにはまだまだ距離があるという現状だ。
そんなユーザーにピッタリなのが、レキサーの「JumpDriveC20c」という製品だ。スマホユーザーなら見慣れた短いUSBケーブルを2つ折りにした形状で、引き伸ばすと、両端のUSB Type-AとUSB Type-Cプラグを含めて約145mmの充電ケーブルとして使える。
「JumpDrive C20c」が一般的な充電ケーブルやデータ転送ケーブルと異なるのは、Type-Aプラグの中にストレージ機能が入っていることだ。筆者の購入したモデルは64GBのストレージ機能が入っており、32GBモデルや128GBモデルも用意されている。簡単に言ってしまえば、USB充電ケーブルの格好をした“USBドライブ”なのだ。
プラグの形状は一方がUSB A、もう一方が最新のスマホと同じType-Cなので、パソコンとスマホの両方で重宝するUSBドライブだと理解すれば分かりやすいだろう。考えられる使い方は、Type-Cポートを持つスマホを使っている家族間で写真データのやり取りや、家族全員のスマホ内の写真をかき集めて、より大容量のストレージを持っているパソコンや、パソコン経由でクラウドストレージにバックアップするなどが考えられる。
特徴は何と言ってもその転送スピードだ。筆者の「Galaxy S8 Plus」に保存されていた高解像度(1枚約4MB)の写真を9639枚(約38GB)を全てJumpDrive C20cに転送してみたが、かかった時間はたったの28分。1分あたり約344枚の写真データをコピーしたことになる。これはデータ転送用のUSBケーブルでスマホからパソコンに吸い上げるよりはるかに高速だ。
スマホからJumpDrive C20cへの写真のコピーや移動きわめて簡単で、特別のアプリやユーティリティーも不要だ。スマホのType-Cポートに接続すると、通知の画面でその旨が表示される。その部分をタップすれば、スマホ内部のフォルダー表示になり、写真の格納されているDCIMフォルダーを選択、コピーや移動したい写真単位やフォルダー全体を指定して、コピー先や移動先をJumpDriveC20cに指定。必要に応じてドライブ内に新しいフォルダーを作ることもできる。
筆者は「JumpDrive C20c」を使って家族全員のスマホ内の写真を掻き集めてパソコンに移動させた後、自分専用のメディアストレージとして、普段はそれほど使うことのないダウンロードした動画などを収納して便利に活用している。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
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JumpDrive C20c(64GB) | レキサー(Lexar) | 2180円 |