本日の一品

小は大を兼ねる! Type-CなMacBookを充電できるAnkerのモバイルバッテリー……のACアダプター

PowerCore+ 26800mAh PDと付属ACアダプター

 MacBook Proのバッテリーの、あまりの“もたなさ”に泣きたくなるときがある。筆者のタッチバー付き13インチモデルは、仕様では「最大10時間のワイヤレスインターネット閲覧」が可能。であるにもかかわらず、テキスト入力メインの使い方をしているだけで、5〜6時間もすれば息も絶え絶え。どんな使い方をしても10時間なんてもったためしがない。

 で、10月上旬、スーパーGTというカーレースの取材のためタイを訪れた。バンコクからサーキットまでは移動手段がクルマしかなく、しかも片道7〜8時間はかかるというなかなかハードな旅路。その間は電源を確保できないから、フルに仕事をしているととてもマイMacBook Proがもたないぞ。ということで、MacBook Proを充電できるモバイルバッテリーとして「PowerCore+ 26800mAh PD」を投入した。

ずっしり、大容量のモバイルバッテリー
インターフェースはUSB Type-A×2と、入出力を兼ねるType-Cが1つ

 結果的には、USB Type-AとType-Cポートを装備し、かつPD(Power Delivery)にも対応した、26800mAhもの大容量バッテリーのおかげで往復ともに乗り切ることができた。MacBook Proを使用しながらでもしっかり充電されるし、一緒に持って行ったスマートフォン3台とアクションカムとTHETA Vの充電にも大活躍してくれるし。実は予備機としてMacBook Airも持っていったのだけれど、これは蛇足だったかな、と思ったくらい。

 しかし、大容量だけあって、そのサイズや重さを考えると、日常はもちろん、国内旅行・出張でも夜間に電源が確保できるのであれば、まあ、持ち歩きたくないな、という感じ。明らかにMacBook Proの電池切れが予想できそうなシチュエーションでこれほど頼りになるものはないけれど、そうでないならできるだけ荷物は軽くしたいもの。あまりに大きい「大」は、「小」をやはり兼ねられないのか……。

純正ACアダプターほどではないけれど、MacBook Proを使いながらでもきちんと電池残量は増える
MacBook Proとのサイズ比較。縦横サイズがそれなりにありつつ、厚みと重量のインパクトはさらに大きい……

 筆者の生活スタイルだと活躍の機会が月1回くらいになってしまいそうな(とはいえ月1回でも活躍するのはありがたい)、そんなPowerCore+ 26800mAh PDだが、これに付属している充電器の方は、反対に普段から持ち歩きたいアイテムの1つとなった。最大30W出力のType-C専用で、スマートフォンやMacBook Proの充電に使うこともできる小ぶりなACアダプターだ。

 ちなみに、(筆者周辺の)Type-Cユーザーの間ではある意味デファクトスタンダードとなっているMacBook Pro純正のType-C ACアダプター(出力61W以上)は、Macユーザーでなくても持っているくらいの必携アイテム。なのだけれど、いかんせんサイズがデカすぎ、重すぎ。これも普段から持ち歩きたくないアイテムの1つだ。ただ、高速に充電できる安心度の高い製品が他にないから、外出先で長時間の取材が必要になるときは諦めて持ち運ぶしかなかった。

最大30W出力のコンパクトな付属Type-C ACアダプター
MacBook Pro純正のType-C ACアダプター(61W)との比較。画像で見ると言うほど大きな差はないように思うかもしれないけれど、実際に持ち運ぶときには見た目以上の違いを感じる

 でもPowerCore+ 26800mAh PD付属のACアダプターの登場で、これからは荷物が少し軽くなりそう。最大出力はMacBook Pro純正品の約半分で充電速度は速くないけれど、MacBook Proを使用しながらでも充電はされるので十分に実用的。なにより、小型・軽量な持ち運びの楽さは何にも代えがたい。以前本コーナーで紹介したUSBケーブルのポーチもそうだけれど、付属品の実用性が意外なほど高いのがAnker製品、という印象が完全に頭に定着してしまったかも。

製品名提供元価格
PowerCore+ 26800mAh PDAnker9999円(税込)