本日の一品
本体も急速充電対応でいざという時に困らない、Ankerの大容量モバイルバッテリー
2017年10月31日 06:00
スマホやタブレットを持ち歩く際に欠かせないのがモバイルバッテリー。そんなモバイルバッテリーではすっかり定番メーカーとなったAnkerの新製品が「PowerCore II Slim 10000」だ。その名称からも分かるように容量10000mAhのバッテリーを内蔵しており、iPhone 7に換算して約3回のフル充電が可能とされている。
本製品はスリムボディでありながら大容量という最近のトレンドを押さえたモデルだが、モバイルバッテリーにはこだわりがある同社ならではの機能が2つ搭載されている。ひとつはPowerIQによる高速充電、もうひとつは本体の充電時も急速充電に対応することだ。
PowerIQは接続した機器に応じて最適な電力を供給する同社独自の仕組みで、給電側と充電側がともに対応していなければ急速充電が行えないQuick Chargeと違い、実質どんな機器とつないでも一定の効果が見込めるのが特徴だ。とくにiPhoneやiPadはQuick Chargeに対応しないため、PowerIQのような仕組みを備えたモバイルバッテリーやアダプタと組み合わせることにより、高速な充電を行える。
今回実験した限りでは、iPhoneだと5V/1A、iPadだと5V/2.1A前後という、ほぼ上限いっぱいの値で給電が行えた。同一条件でPowerIQに対応しないモバイルバッテリーを使った場合はそれぞれ4.8V/0.7A前後、4.9V/1.5A前後なので、同じ時間で4~5割多い電力を供給していることになる。iPhone/iPadのユーザであれば本製品を選ぶ価値は高いだろう。
またバッテリー本体を充電する際も急速充電が働くのが特徴だ。大容量のモバイルバッテリーはその容量の大きさゆえ本体の充電に時間がかかりがちだが、本製品は自らが急速充電に対応しているので、うっかり充電し忘れた場合も短時間で本製品を満充電できる。
この急速充電、試した限りではどうやらQuick Chargeに対応しているようで、Quick Charge 3.0対応の充電器から充電を行ったところ、最大8.8V/1.8Aで充電が行えた。さすがに10000mAhもの容量があるので急速充電といえど最短4時間はかかるとのことだが、このクラスの製品では完全に空になってしまうと一晩ではフル充電できないこともあるので、いざという時には助かるはずだ。
先に述べた理由で、Quick Charge対応のAndroidスマホ×Quick Charge対応充電器の組み合わせには速度は及ばないと考えられるが、それらの環境が用意できない場合は、さまざまな機器で充電速度の最適化が見込め、かつ本体の再チャージも高速に行える本製品は、多くのユーザにとって最適解となるだろう。
製品名 | 提供元 | 価格 |
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PowerCore II Slim 10000 | Anker | 3299円(税込) |