本日の一品
バッテリーはAC一体型が便利~Anker「PowerCore Fusion 5000」
2017年7月12日 06:00
モバイルバッテリー市場は、“特別な機能”を搭載しているものを除けば、星の数ほどもある種類から、容量と販売価格で見比べるような市場へと成熟してきた。今回は、“特別な機能”の代表格、AC充電器一体型の製品の便利さを、あらためて紹介したい。
モバイルバッテリーは他の機器へ給電するものだが、モバイルバッテリー自体も充電しなければならないため、使い終わったらUSB-AC充電器につないでおかないといけない。以前は非接触充電のものもあり、非常に便利に使っていたが、最近はほとんど見かけず、いちいち充電のたびにケーブルをつないでいた。
また、充電が楽なタイプとして、コンセント直結の充電器と合体するモバイルバッテリーを使っていたが、他の充電器では充電できないばかりでなく、電灯線のコンセントがなければ充電できず、クルマやUSBしか給電のない場所では充電ができなかった。
そんな状況のなか、そろそろモバイルバッテリーの買い替え時期ということで、何か便利なものはないかと探していたときに目に止まったのが今回紹介する、Ankerの充電器一体型「PowerCore Fusion 5000」となる。
充電器が一体となってるため、いちいち別の充電器とケーブルを持ち運ぶ必要がないばかりか、通常のモバイルバッテリーと同様にUSBポートからの充電にも対応する。このため、USB電源しかないクルマの中や、USBポートだけの充電スペースでも充電ができる。そして、USBのACアダプターを兼ねているため、コンセントに挿しておけば、モバイルバッテリーの充電だけでなくUSBポートに給電できる。
大きさも5000mAのモバイルバッテリーを少し太らせた程度で済むため、外出時の荷物が減るのもうれしい。付属品として衝撃を少し和らげるタイプのポーチとmicroUSBケーブルが同梱され、これだけでだいたい利用できる。
このように便利なため、最初に持ち歩くモバイルバッテリーの座を一気に奪ってしまったPowerCore Fusion 5000。もうこれ以外に考えられないほど馴染んでしまっている。
PowerCore Fusion 5000の機能を見ると、もしかしたらUSB給電のUPS(無停電電源装置)的な使い方ができるのではと思うだろう。Raspberry PiのようにUSB給電で動作するコンピューターにも有効なのか? と思うだろう。しかし、それはできなかった。
一応、切り替え操作なしにコンセントもバッテリーも給電できるのだが、コンセントにさして給電をしているときにコンセントを抜いてしまうと、すぐに給電が止まり、1~2秒ほどおいてからバッテリー給電が開始される。反対もそうで、バッテリー給電中、コンセントに差し込むと一時的に電気が途切れてしまう。
無停電のUSB電源として使うのは難しいのは仕方ないとして、余計な機器を持ち歩かずコンセントにさすだけで再充電ができるモバイルバッテリーとしてはPowerCore Fusion 5000は非常に便利。この便利さを多くの人に知れ渡れば、ほかの容量の充電器一体型モバイルバッテリーや無停電の電源としても使えるタイプも登場するかもしれない。今後、流行することを切に願う次第だ。
製品名 | 販売元 | 購入価格 |
---|---|---|
PowerCore Fusion 5000 | Anker | 2599円 |