本日の一品
iPhoneで学ぶ本格カメラ操作「Pictar One」
2017年7月13日 06:00
Instagramにハマって「iPhoneのカメラでは物足りない、もっといいね! がほしい」思ったら、本格的なカメラへステップアップを検討する頃合いかもしれない。そんなとき、一番のハードルになるのが複雑なダイヤル操作だろう。一方で、“カメラ玄人”には「フルオート撮影だけなんてもの足りない、もっと細かい操作がしたい!」と思う人もいるかもしれない。
iPhoneから一眼レフカメラにステップアップしたい、iPhoneでも一眼レフカメラの操作で写真を撮りたい、そのどちらの要望も満たせそうな製品が、iPhone用のカメラグリップ「Pictar One」シリーズだ。
「Pictar One」はiPhoneをまるで一眼レフカメラにように使えるカメラグリップ。3つのダイヤルと2つのボタンを備え、専用の撮影アプリを入れて操作する。この撮影アプリには、「フルオート」に加え、「シャッタースピード優先」「ISO感度優先」「マニュアル」といったまるで一眼レフカメラのような撮影モードが並んでいる。これが、一眼レフカメラの操作を学ぶのにはちょうど良いのだ。
多くの一眼レフカメラには、「シャッタースピード優先モード」や「絞り優先」など、シャッタースピードなどのいくつかのパラメーターを操作すると、残りはカメラが自動であわせてくれるというモードが搭載されている。「Pictar One」のアプリを使えば、ちょうどこの優先モードを操作する感覚で、iPhoneのカメラを使える(ただし、iPhoneのカメラレンズは単焦点なので、絞り優先モードは搭載していない)。
写真の基礎をiPhoneのカメラで学ぶツールだと考えると「Pictar One」はちょうどいい。たとえば「シャッタースピードを速くしすぎると光の入る量が少ないので、写真が暗くなる」とか、「ISO感度を上げると明るく写るけど、上げすぎるとザラザラに荒れた写真になる」などと、いろいろ試しているうちに気づきそうだ。
普段は一眼レフカメラを使いこなしているというユーザーにとっては、「Pictar One」を装着したiPhoneは、コンパクトデジカメ替わりとして便利に使えそうだ。ダイヤル操作でシャッタースピードや露出が変更できるというアプリの使い勝手に加え、コールドシューにフラッシュを付けたり、三脚穴にカメラ用三脚を取り付けたりと、拡張性はかなり高い。そして、しっかりとホールドできるので、夜間の手持ち撮影もしやすくなるだろう。
ちなみに「Pictar One」のボタンからiPhone(アプリ)への通信には、超音波を使っているという。反応も機敏で問題ない上、iPhoneをグリップに取り付けたらすぐに反応する。アプリを立ち上げる必要はあるが、面倒なペアリング設定などが無くすぐに使えるも取り回しもラクだ。加えて、公称で4~6カ月の使用可能と、電池持ちも優秀だ。
カメラの操作練習用と考えると、アプリは日本語化されていないのは難点になるかもしれない。それよりも気になったのは、電源に「ER14250(3.6V 1/2AAサイズのリチウム乾電池)」というかなりマイナーな電池を使っているところ。通販を使えば入手できないわけではないが、いざ電池切れ! となった時に不便そうだ。
製品名 | 販売元 | 価格 |
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Pictar One | エム・エス・シー | 1万2800円 |