本日の一品

筆箱サイズに折りたためる四つ折りBluetoothキーボード「CL-888」

海外製品だがメーカー型番の「CL-888」で技適も取得済みで、パッケージも日本向け

 スマホやタブレットと組み合わせて便利に使える、モバイル用の折りたたみ式のキーボードは無数に存在しているが、「おっ、この折りたたみギミックは珍しいな」と驚かされるのが、BattopのBluetoothキーボード「CL-888」だ。

 一般的に折りたたみ式のキーボードといえば、左右の辺が短くなるよう、左右に二つまたは三つ折りにする製品がほとんどだが、本製品は左右の辺の長さはそのままに、上下方向にたたむ仕組みを採用している。キーボードを上下に二つに折り、さらにスタンド部が覆いかぶさるように二つ折りするため、合わせて四つ折りということになる。

全長は23.8mmで、大きめのリモコンか、あるいは筆箱に近いサイズ。バッグの中に滑り込ませやすい形状だ
側面。充電用のmicroUSB端子を搭載する
まずはスタンド部分を展開させる
続いて二つ折りになっているキーボードを開く
展開を終えた状態。山折りの状態になった部分の付け根にスタンドがありスマホやタブレットを立てられる
側面から見たところ。スタンドは角度が固定されており微調整はできないが安定感は高い

 上下方向に折りたたむキーボードとしては、一列ずつくるくる巻き取るギミックが話題になったLGの「Rolly Keyboard」があるが、巻き取りを実現するためにキーストロークが浅い同製品に比べて、本製品はしっかりした打鍵感があることが特徴だ。スタンド部は角度が固定されており、微調整こそできないものの、7~8型のタブレットを立てかけても安定感は高い。

iPad mini 4を立てたところ。7~8型のタブレットとの組み合わせがもっともバランスがよい

 対応OSはiOS/Android/Windowsで、左上の半角/全角キーや、「ろ」「む」など右端のキー配置が若干特殊ではあるものの、キーピッチも実測18mmとかなり広いため、手が大きくても打ちやすい。

 ただし、マルチペアリングには非対応なので、その都度ペアリングをやり直す手間を考えると、複数デバイスを取っ替え引っ替えするのではなく、基本的にひとつのデバイスとの組み合わせで使ったほうがよいだろう。

キー配置。打鍵感は良いだけに、「ろ」「む」など一部キーが特殊な配列となっているのが惜しい

 全体的にはよくできた製品だが、あえてネックを挙げるならば重量だろう。実測300gと、7~8型のタブレットと同等もしくはプラスアルファで、かなりずっしりしている。これは筐体の一部に金属パーツを採用しているためで、前述のLG「Rolly Keyboard」の約161gと比べると、その差は歴然だ。そのぶん安定感が高いのはメリットだが、できればもう少し軽いほうがよかったように思う。

キーピッチは約18mmとこの手の製品の中ではかなり広く、手が大きい人でも余裕がある

 また、これも金属パーツを採用している影響なのだが、底面の四隅がやや鋭角なため、裸のままバッグに放り込むと、タブレットなどほかの荷物を傷つけかねない。製品に付属するポーチを使えば問題はないが、そうした点で機動力はやや低い。

 これらの問題と、あとキー配置の若干の特殊さが気にならないようであれば、打鍵感と安定感ではほかの製品を上回っている。実売価格も3580円とリーズナブルなことから、スマホやタブレットでの文字入力における優秀なパートナーとなってくれるはずだ

スマホ(Nexus 6P)との組み合わせ。見た目のバランスはよくないがこちらも実用的だ
製品名販売元購入価格
CL-888Battop3580円