本日の一品

歯ブラシもスマホ連動する時代に、「G・U・M PLAY」で新しい歯磨き体験

 先日、数年ぶりに歯医者に行ってみたところ、虫歯が何本もできていたことが判明した。幸いどれも深刻な虫歯ではなく、治療はほとんど痛みもなく終えることができたが、歯はしっかり磨いていたつもりだったのでショックがでかい。

「G・U・M PLAY」。センサーユニット、カラーキャップのほか、サンスターの歯ブラシが付属

 とにかく歯磨きの習慣を徹底せねばと思い、サンスターの「G・U・M PLAY」に力を借りることにした。歯ブラシに装着して使う珍しい製品で、磨き残しがないかどうかチェックできるうえ、歯磨きそのものが楽しくなるアプリも用意している。仕組みとしては、歯磨きすると内蔵センサーが動きを検知し、それらのデータをBluetoothで接続した端末上のアプリで受信できる、というものだ。

 使用前は、本製品を装着することで歯ブラシの重心バランスが変わり、歯磨きしづらくなるのでは? と思っていた。確かに予想通り、使い始めは違和感があり、重みも感じたが、数日使用していれば慣れてくる。センサーユニットは歯ブラシのスタンドとして使えるということもあり、なかなか使い勝手は良い。

カラーキャップにセンサーユニットをはめ込んでから、歯ブラシに装着
電池入りのセンサーユニットとカラーキャップを合わせた重さは実測14g。付属する歯ブラシ(12g)より重い

 専用のAndroid/iOS向けアプリは、「MOUTH NEWS」「MOUTH MONSTER」「MOUTH BAND」の3つ。それぞれの詳しい機能は後述するが、口内を16のエリアに分け、各エリアの歯がどの程度磨けているかなどをスコア化し、それらの記録をチェックできる「マウスログ」機能と、歯磨きの仕方が適切かどうかを確認する「マウスチェック」機能がどのアプリにも共通して用意されている。マウスログの記録はアカウントに紐づいて残るので、どのアプリを使っていても同じ記録を閲覧可能だ。

各エリアの歯の噛み合わせ・外側・内側の磨き具合を色やスコアで教えてくれる「マウスログ」
急いでいる時は大雑把に磨いていたらしく、スコアがすこぶる低かった
歯磨きの早さや細かさをリアルタイムに測定する「マウスチェック」

 まずは一番使い勝手の良さそうな「MOUTH NEWS」を試してみることに。このアプリは、歯を磨いている間、ニュース記事や当日の天気、占いを合成音声で読み上げてくれるというもので、画面にはニュースの情報のほか、歯を磨く場所も表示される。ただ、歯磨きしながら情報収集できる点は良いが、流れるニュースのジャンルに偏りがあるように感じた。ジャンル指定ができるようになれば、と思う。

「MOUTH NEWS」。ニュース記事は芸能系のものが多く流れるような気がする
天気や洗濯物の乾きやすさも表示

 次に使ってみたのは、歯磨きをしてモンスターを倒すという子ども向けの「MOUTH MONSTER」。モンスターが画面右上に出たら口内の右上を、といった具合に、モンスターの出現位置に合わせて歯磨き位置も変えていくというゲームだ。何回かは熱中して楽しめたが、やり込み要素はないので、何十回も繰り返し遊ぶのは厳しそうではある。

キレイなグラフィックで、子ども受けも良さそうな「MOUTH MONSTER」
ボスのような大きな敵も登場する

 最後の「MOUTH BAND」は、正しく歯磨きができると、スマートフォン内の音楽や、あらかじめ用意した音楽が再生されるアプリ。磨く場所によって音程が変わる楽器演奏モードもあるが、このモードで歯磨きしてもマウスログに残らないのが残念なところ。

歯磨きすると曲が流れる「MOUTH BAND」
有名曲や、端末内の音楽でプレイ可能

 3つの専用アプリに今ひとつ物足りないところがあるとはいえ、歯磨きをもっと楽しい体験にしようという試みは面白い。磨き残しのある位置に気付けたり、スコアで評価される仕組みもわりと実用性があって、少なくとも満点のスコアが出るまでは毎日使い続けようと思っている。

製品名販売元購入価格
G・U・M PLAYサンスター5400円(税込)